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【有馬記念】最新ナマ情報

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 これがラストランとなる(1)ブエナビスタは、午前9時に栗東トレセンを出発し、午後4時15分に最後のレースの舞台に到着した。輸送時間は約7時間。いつものように到着するとすぐに約30分の引き運動を行い、輸送で長時間ジッとしていた体をほぐしたが、落ち着いてどっしりとした歩きは女王の貫禄を感じさせた。山口厩務員は「少し渋滞はあったけど、輸送は問題ないね。イレ込むこともなかったし、いつもどおりのブエナだよ」と笑顔を見せた。デビュー時からずっと世話をしてきた山口厩務員にとっても、ブエナと過ごす時間は残りわずか。「感慨はまだ。レースが終わってからだろうね。体調がいいせいか、若い頃のいい感じに戻っていてレースが楽しみだけど、まずは無事に戻ってきて欲しい」と、ブエナが有終の美を飾って帰ってくることを願っていた。

 3冠馬(9)オルフェーヴルは午前7時半に栗東トレセンを出発し、午後2時15分に中山競馬場に入った。まだ気性の幼さはあるが、今回は厩舎の頼もしい先輩トーセンジョーダンと一緒だったため、特に問題なく輸送をクリアできたようだ。引き運動をする姿もキビキビとして活気があり、体調の良さを感じさせる。「特に変わったことはないですね。輸送は何度も経験しているし、今回も順調でした。菊花賞と変わらないくらいの感じでここまで来ています」と森澤光晴調教助手。厩舎でやれることはすべてやってきた。あとはデビューから10戦すべての手綱を取ってきた、池添謙一騎手にバトンタッチするだけだ。

 昨年のダービー馬(5)エイシンフラッシュは午後4時42分と関西馬では一番最後に中山へ到着。

 「渋滞で予定よりも40分ほど遅れたが問題ない。状態は天皇賞・秋(6着)からずっといいし、このまま終わらせる訳にはいかないからね。今回はメンコを着けてレースに臨む。全力を出し切ってほしい」と久保調教助手は復活に期待する。

 凱旋門賞10着以来、2カ月半ぶりの(3)ヒルノダムールは、事故渋滞のため、同時間に出た他の馬より30分ほど遅れて到着した。それでも平岩厩務員は「落ち着いているし、大丈夫。不安なんてないよ」とニッコリ。ジャパンCをパスして有馬一本に絞ったおかげで、馬体も充実しており、「バンバン追い切って体が戻っているのだからね。仕上がりはいいし、当日も晴れそうなのは良かった」と頬を緩めた。

 (7)トゥザグローリーは、同厩舎のオルフェーヴルトーセンジョーダンより少し早く中山競馬場入り。530キロ前後の馬体は迫力を増し、引き運動中の姿はほれぼれするほど素晴らしい。「輸送しても大人しいし、いいと思いますよ。体も春より良くなっている。状態も前走よりいいし、GIでも楽しみです」と塩津調教助手はデキに太鼓判を押している。

 この秋に本格化を示し、天皇賞・秋を制した(10)トーセンジョーダンは、オルフェーヴルと一緒の馬運車で中山競馬場に到着。その後の引き運動では、担当者を自ら引っ張っていくような気合乗りを見せていた。「いつも通り気持ちが乗っているし、いい傾向です。昨秋から力をグンと付けて、体質も強くなった」と中澤一博調教助手は現在の充実ぶりに目を細める。前走ジャパンC2着のデキをキープしている。

 宝塚記念馬(12)アーネストリーは午後4時過ぎに中山に到着。イレ込む様子はなく、ゆったりと馬房に入った。田重田厩務員は「普段と変わりなく、輸送できましたね。オールカマーのときは体が減った(マイナス12キロ)けど、今回はそんなこともなさそうですよ」と、無事に到着したことに安堵の笑みを浮かべた。天皇賞・秋は不利な大外枠ということもあり14着に大敗したが、「その後に短期放牧に出して、ここまで順調に来たので」と、グランプリ連勝に改めて期待していた。

 (6)キングトップガンは午後4時過ぎに到着。さすが輸送慣れしている8歳馬だけに、落ち着き払っている。「ジャパンC(15着)も状態には自信があったが、今回もそれを維持している。初めての中山が、この馬にピッタリ合わないかな」と領家厩務員は話した。

 昨年のジャパンC馬(8)ローズキングダムは競馬場に到着後も落ち着いた雰囲気が目立った。馬房に入ってもうるさい仕草はまったく見せず、堂々とした様子。池平厩務員は「輸送は問題ない馬だし、変わりなくいい感じだね。体調はいいんだけど、ここ2戦の結果(天皇賞・秋10着、JC9着)がねえ…。ファン投票で4位の馬だし、昨年、出走できなかった(疝痛で取り消し)ぶんまでがんばって欲しい」と、復活を願っていた。

 昨年の覇者で、今年のドバイワールドCを制した(2)ヴィクトワールピサは、午後1時過ぎに中山競馬場に到着。その後、30分の引き運動を消化した。歩様はスムーズで、後肢の踏み込みも力強い。「輸送には神経質なタイプだが、昔よりはずいぶんマシ。最終追い切りは、今までこんなに攻めたことがないくらい、ビッシリやりました。これが最後というつもりでね。いい時の仕草や雰囲気も出てきました」と、滝川調教助手はジャパンC13着からの体調面の大きな上積みをアピールした。

 (14)ルーラーシップヴィクトワールピサと同様に、中山に到着した後は落ち着いた雰囲気。蹄の不具合で宝塚記念5着以来、6カ月ぶりの実戦となり「欲を言えば、1回使いたかった」と岸本調教助手は言うが、「休み明けでも走れる馬。調教をしっかり積んできたし、仕上がり途上だった金鯱賞(1着)の時より、今回のほうが動ける体になっている」と感触そのものは悪くなかった。

 GI初出走の3歳馬(13)レッドデイヴィスは初の長距離輸送。事故渋滞などで到着時間が予定より20分ほど遅れたが、「よく我慢していました。阪神への輸送よりも落ち着いていたぐらいですよ」と棚江調教助手はホッとした表情。せん馬のためクラシックに出走できず、これが初の大舞台。距離も小回りコースも初めてだが、オルフェーヴルシンザン記念で破った実績は見逃せない。「見た目に体が減った様子もないし、イレ込むタイプではないので、(大観衆の)GIでも問題ないと思います」と、未知の魅力が開花するのを楽しみにしていた。

 唯一の関東馬となった(11)ジャガーメイルは、美浦トレセンのDコース(ダート)で軽くウオーミングアップの後、ポリトラックで1ハロン16~17秒台のキャンターを行い、最終調整を完了した。「追い切り後の疲れもなく、いい状態で本番を迎えられそう」と、橋本調教助手は笑顔だった。

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