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重賞連勝中の(9)トゥザグローリーは坂路1本の最終調整。力強いフットワークで駆け上がり、ラストはセーブ気味に4ハロン58秒9-43秒3-14秒9をマークした。折り合い面も不安はなく、申し分のない仕上がりといえそうだ。「大きめに乗って、いい感じで上がっていましたね。何事もなく出走できるのが一番。パワーがあるので、多少の道悪も問題ないでしょう」と吉村技術調教師も自信の口ぶりだった。
朝日杯FS、ジャパンCとGI2勝の(4)ローズキングダムは坂路を軽快に4ハロン65秒5。柔らかい走りで、体調は前走時よりも上向いている。橋口調教師は「状態に関してはまったく心配がない」と、デキの良さを再確認。問題は当日の天気で、テレビの天気予報で雨が伝えられると「最近の天気予報はよく当たるからな。ローズは繋(つなぎ)が長くて柔らかい。こういう馬は道悪は良くないから」と渋い表情になった。
日経賞2着の(6)ペルーサは午前4時に美浦トレセンを出発して、午後1時半頃に京都競馬場に到着。ゴールデンウイークによる交通渋滞は予想ほどではなく、通常より約1時間遅れた程度だった。「いつもと変わらない気配です。休み明けの前走より状態はいいし、馬体重は変わらなくても今回は中身が違います」と木村厩務員は仕上がりの良さを強調していた。
悲願のGI勝ちを狙う産経大阪杯の覇者(2)ヒルノダムールは坂路を4ハロン74秒3で軽く上ってからCWコースへ。キャンターで1周したが、落ち着きがあって雰囲気は上々だ。「ここまですごくいい感じで来ているね。前走をレコードで勝った反動はない」と、平岩厩務員は自信を持って本番に送り出す。雨の予報にも「皐月賞(稍重で2着)の内容なら、よほど悪くならない限りは大丈夫。折り合いがつくから距離もこなせる」と心配していなかった。
(3)ナムラクレセントは角馬場からCWコースに出て軽めの最終調整。経験十分の馬とあって落ち着いた姿だった。下り坂の天気について、「ウチのは実際に道悪で勝っている(09年アンドロメダS)から。4歳馬は切れ味で勝負する馬が多いし、他の馬が気にするなら」と福島信調教師は前向きに考えている。
強い4歳世代の中でもダービー馬の称号を持つ(15)エイシンフラッシュは、CWで4ハロン61秒1-45秒2-14秒3とラストを伸ばした。集中して力強いフットワーク。接戦の3着だった産経大阪杯から更に状態は良くなっている。藤原英調教師は「本当に馬はいい状態。ここまで調整はうまくいっているね。距離は問題ないし、後はできれば良馬場でやりたい」とダービー以来の戴冠を期待していた。
一昨年の覇者で、昨年2着の(8)マイネルキッツは角馬場からポリトラックに出てゆっくりと1周した。脚さばきは軽く、落ち着きもあって気配は上々だ。これまで道悪の経験はないが、「絶好の馬場状態で上がり3ハロン33秒台の勝負になったら出番はない。ひと雨降ってくれるのはプラス」と奥村調教助手は下り坂の天気予報を歓迎。「あとは松岡(騎手)にお願いします」と積極性が持ち味の鞍上にすべてを託す。
前走の阪神大賞典で2着の(18)コスモメドウは角馬場からダートのEコースへ。走らせることはなく、速歩で馬場を1周した。相変わらず気合乗りはいいが、金曜日に比べると落ち着きも出てきた印象だ。「当日輸送だったダイヤモンドS(1着)は当日に落ち着きがあったけど、前日輸送だった前走は落ち着きがなかった。レース前日に乗れたことで、いいガス抜きになったはずです」と池田調教助手は好感触だ。
フランスから参戦する(5)ジェントゥーは京都競馬場のダートコースで長めのキャンター調整を行った。「状態はよくなっている。雨が降って馬場がしぶれば有利になると思うが、良馬場でも結果を出しているので不利ではない」とリヨン調教師。フランスで長距離GI2勝の愛馬に寄せる期待は大きい。
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