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【逃げ馬の作る展開から勝ち馬を見極める】金鯱賞2024 逃げ馬大健闘のG1前哨戦! 徹底ハナ不在のメンバーで結末は?

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【逃げ馬の作る展開から勝ち馬を見極める】金鯱賞2024 逃げ馬大健闘のG1前哨戦! 徹底ハナ不在のメンバーで結末は?


金鯱賞は中京芝2000mで施行される別定G2。

大阪杯のG1昇格に伴い、その前哨戦に位置づけられ、開催時期が12月から現在の3月へ移行。1着馬には優先出走権が付与される。
今年は昨年の覇者プログノーシスと昨年の菊花賞ドゥレッツァが2強を形成する構図。2頭に割って入る馬を見つけられるかがポイントになりそう。
施行時期が3月に移行した2017年以降、過去7年分のデータを使用し、勝ち馬を見極めたい。

逃げた馬の成績は[2-3-1-1]。7回中6度馬券に絡んでいる。開幕週の馬場とはいえ、複勝率85.7%は驚異的な数字。好走馬の内訳は以下のとおり。

2023年 フェーングロッテン 3番人気2着
2022年 ジャックドール 1番人気1着
2021年 ギベオン 10番人気1着
2020年 ダイワキャグニー 6番人気3着
2018年 サトノノブレス 8番人気2着
2017年 ロードヴァンドール 7番人気2着


半数以上は人気薄の立場。なかでも人気のない逃げ馬が粘った2018年は9頭立て、2021年は10頭立てと比較的頭数が少なく、ペースも緩く展開が向いている。

1000m通過タイムが最も遅い2020年の63秒6をはじめ、毎年ペースが上がらず、60秒を切ったのは2022年の59秒3しかない。この年に逃げたジャックドールは、中盤11秒台のラップを持続しており、強い競馬をしたと取れるのはこの馬くらい。
前に行く馬に厳しいラップのレースが続けば、傾向もまた変わってくるのかもしれない。ただ、今年もまた明確な逃げ馬のいない組み合わせ。ハナを切った馬は再度展開の恩恵を受けられそうだ。

中京芝2000mのスタートは、ホームストレッチの坂の途中にある。上りスタートに加え、1コーナー通過後も緩やかに上りが続くため、前半のペースは落ち着きやすい。この点も、逃げ馬の躍動に一役買っているのだろう。
向こう正面でコースの最頂部に到達すると、直線半ばまで続く下りに進入。角度のきつい3、4コーナーを加速しながら走るため、外に振られると遠心力による負荷が大きい。内々を立ち回る利点は大きく、わりと差しの決まるイメージだが、こう考えてみると逃げ馬に味方するコースに思えてくる。最後の直線は、高低差3.5mの坂を含む412m。

今年はこれといった逃げ馬がおらず、前走逃げた馬はドゥレッツァのみ。範囲を直近3走に広げてみると、G1菊花賞以来2度目の重賞挑戦となるエアサージュと前走重賞初勝利を挙げたヤマニンサルバムが該当する。
3頭とも先行脚質ではあるが、逃げなければいけない馬ではない。ただ、この組み合わせなら、スローペースになるだろうし、逃げる馬には期待したくなる。

冒頭で挙げたように、2強に割って入る馬という観点から考えてみたい。エアサージュは前走の3勝クラスを番手から快勝するも、1000m通過62秒0と展開は向いている。
ひとつ前のオリオンSでハナを切っており、1000m通過62秒0のスローに落とし2着。このレースの勝ち馬ブレイヴロッカーは、序盤は後方に待機していた。そのブレイヴロッカーは次走の京都記念を力負けの形で6着。この比較から、エアサージュは別定G2だと心もとない。

一方、ヤマニンサルバムは前走、ハンデ戦のG3・中日新聞杯を勝利。緩みない流れとなり、後方待機勢が上位を占めるなか、前々から押し切る強い内容だった。下した馬にはG1馬を含め、重賞勝ち馬も含まれている。2走前逃げの手に出た三浦騎手の継続なら、逃げる率もありそう。

ヤマニンサルバム。前述した中日新聞杯を含め、中京コースは[5-0-0-1]の中京巧者。着外の1度は重賞初挑戦だった昨年の金鯱賞で7着。ただ、外枠から番手につけると、折り合いが厳しく、力を出し切れない競馬だった。2強の内、プログノーシスは後方からだろうし、ドゥレッツァの位置取り次第では希望が見えてくる。
馬券は◎からの馬単。相手はプログノーシスドゥレッツァの2頭。


(文・垣本大樹)

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