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松岡正海(39)=美・フリー=騎乗で10番人気のウイングレイテストが2番手から押し切って、重賞初勝利を飾った。2着は6番人気ララクリスティーヌ、3着は11番人気ロータスランド。1番人気アヴェラーレは7着だった。
秋風を切り裂いて歓喜のゴールに飛び込んだ。ウイングレイテストがJRA重賞10回目のチャレンジで初勝利。デビューから手綱を取ってきた松岡騎手は両腕を天に突き上げて喜んだ。
「めちゃくちゃうれしいですね。この日が来るように頑張ってきたんですけど、なかなか勝てなかったのでね。信じられない気持ちです」
スタートを決め、道中は2番手。直線に向くと力強く抜け出し、猛追するララクリスティーヌをクビ差で振り切った。鞍上が「重賞を勝てるだけの能力はある」と評価してきた素質馬。勝ちきれないレースが続いていたが、6歳秋を迎え、前走からブリンカーを着用。集中力が増し、ついにタイトルを手に入れた。
今後は、優先出走権を獲得したマイルCS(11月19日、京都、GⅠ、芝1600メートル)か阪神C(12月23日、阪神、GⅡ、芝1400メートル)を視野に入れる。ジョッキーは「もっといい結果を狙っていきたい」とさらなる活躍を誓っていた。(増本隆一朗)
■ウイングレイテスト 父スクリーンヒーロー、母グレートキャティ、母の父サクラユタカオー。栗毛の牡6歳。美浦・畠山吉宏厩舎所属。北海道新冠町・コスモヴューファームの生産馬。馬主は(株)ウイン。戦績32戦4勝。獲得賞金2億2861万9000円。重賞は初勝利。スワンSは松岡正海騎手が2006年プリサイスマシーンに次いで2勝目。畠山吉宏調教師は初勝利。馬名は「冠名+最大の」。
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