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「サマースプリントシリーズ」最終戦・産経賞セントウルSの追い切りが8日、東西トレセンで行われた。栗東坂路では、芝1200メートル初挑戦だった前走のCBC賞で2着のピクシーナイトが、4ハロン51秒0-11秒9の好時計で最高の調教評価『S』。カレンモエ、クリノガウディーも坂路で好調をアピールした。
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ここで確かな結果を残して、GIに向かいたい。ピクシーナイトは、栗東坂路で4ハロン51秒0-11秒9と申し分のない時計。エンプティチェア(3勝クラス)を3馬身突き放し、調教評価は最高の『S』となった。
またがった福永騎手が「良かったよ。少しモサッとしていたので、強めにやった。順調に良くなっているし、楽しみ」と期待を口にすれば、音無調教師も「体が大きくて跳びも大きいので、『坂路は苦手なのかな』と思っていたけど、時計が出たね」と表情を崩した。
前走のCBC賞では、中団から上がり2位の末脚を発揮して半馬身差2着。開幕週で、時計が速い小倉の芝でファストフォースに逃げ切りを許したが、初の1200メートル戦ということを考えれば上々の内容だった。陣営が以前から感じていたスプリンターとしての資質を十分に示したうえ、2走前まで3戦でとった逃げ戦法と違い、待機策で結果を出したのも収穫。トレーナーは「1200メートルでやっていくには、そういう競馬を覚えていかないと。逃げてばかりじゃ駄目だから」と手応えを語った。
母の父は中京芝1200メートルの高松宮記念を制したキングヘイローで、祖母の父はスプリンターズS連覇のサクラバクシンオー。3代母の父オジジアンは、スプリンターズS2着などトップスプリンターとして活躍したエイシンワシントンを出している。母系は3代にわたって短距離色が濃い種牡馬がかけられており、スプリント資質は高い。
「体つきも徐々に良くなっている。来年くらいにちょうど良くなりそうだけど、そのなかでも、やれる雰囲気がある。メンバー関係も大丈夫」と福永騎手はどんとこいの表情だ。
勝てばサマースプリントシリーズの王座を逆転で獲得できるが、鞍上は「(先の)GIしか見ていないので」と言い切った。ビッグタイトルを意識させる好素材が、どんな走りをみせるか注目だ。(片山和広)
★産経賞セントウルSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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