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サマー2000シリーズ第2戦の函館記念が19日、函館競馬場で16頭によって争われ、吉田隼騎乗で15番人気のアドマイヤジャスタが鮮やかに差し切って重賞初制覇。2018年紫菊賞(2歳500万下=現1勝クラス)以来の復活Vを飾った。2着に13番人気のドゥオーモ、3着に3番人気のバイオスパークが入り、3連単はレース史上最高となる343万2870円の大波乱となった。
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力強く、肌寒い函館の空気を切り裂いた。“ブービー”15番人気のアドマイヤジャスタが、目の覚めるような末脚で抜け出して重賞初制覇。土曜の函館2歳Sに続き、レース史上最高配当となる3連単343万2870円という“激アツ”の大波乱を演出した。
「びっくりしたけど、うれしかった。直線では(まだまだ)手応えもあったけど、最後に気を抜くところがあるので気をつけて乗りました」と初コンビの吉田隼騎手はしてやったりの笑み。中団の馬群で追走し、前半1000メートル58秒8のハイペースでじっくりと脚をためた。3コーナー過ぎから積極的に仕掛けると、直線では右ステッキに応えて馬場の真ん中から突き抜けた。
須貝調教師は「“馬混みに入れてほしい”と指示したけど、隼人が理想的な競馬をしてくれた」と絶賛。集中して走れていた前走(鳴尾記念6着)に続いて、ホライゾネット(目穴部分をネットで覆った馬装具)を着用したのも奏功し、「晩成型だし、4歳を過ぎてから良くなる」と成長力にも目を見張った。
次走は様子を見てからだが「(父の)ジャスタウェイも重い馬場が得意だった」と洋芝適性を確認できたことから、札幌記念(8月23日、札幌、GII、芝2000メートル)が候補に挙がっている。
2018年10月の紫菊賞以来、1年9カ月ぶりのV。2歳GIホープフルSで2着となった実力馬が、ど派手に復活ののろしを上げた。(渡部陽之助)
■アドマイヤジャスタ 父ジャスタウェイ、母アドマイヤテレサ、母の父エリシオ。鹿毛の牡4歳。栗東・須貝尚介厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は近藤旬子氏。戦績14戦3勝。獲得賞金9582万8000円。重賞は初勝利。函館記念は須貝尚介調教師、吉田隼人騎手ともに初勝利。馬名は「冠名+父名より」。
★19日函館11R「函館記念」の着順&払戻金はこちら
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