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皐月賞トライアルとはいえ、近3年では17年2着アウトライアーズ、18年1着ステルヴィオ、19年1着エメラルファイト、2着ファンタジストと、前走でマイルを使われていた馬が幅を利かせている。スタミナよりもスピード重視のレースに変わってきたイメージ。軸馬を選ぶならズバリ距離延長組で、◎はサクセッションだ。
メンバー中、“最も勝ち方を知っている”3勝馬。戦歴はすべてマイルでのものだが、前走のジュニアCは特筆すべき強さだった。
前半3F34秒0のハイペースのなか、掟破りの早仕掛け。しかも、4コーナーで5頭分も外を回る大ざっぱなまくり進出から、ラスト1Fでライバルを2馬身半も突き放す離れ業を決めた。Vタイム1分33秒4はジュニアC史上最速で、相当なスピードを秘めている。
今回は1F延長に加えて、LからGIIへ替わっての相手強化が課題。それでも国枝調教師はドッシリと構え、「最近は強気に動いていく競馬をしているけど、あえて目標になる競馬をすることもないだろう。反応のいい馬だし、ためていけば、しまいにいい脚を使えるはず。一戦ごとに成長しているからね」と期待を隠さない。走るごとに体重が増え、パワーアップしてきた成長力は大きな武器になる。
余力たっぷりにWコース5F67秒3をマークして併入した今週の追い切りにも、調子の良さがにじみ出る。跨がった三浦騎手も、「デビュー前の調教に乗ったことがありますが、当時より馬がしっかりしています。リズム良く走らせたい」と手応えを明かす。
GIホープフルS2着のヴェルトライゼンデが強力なライバルだが、良馬場のスピード勝負ならサクセッションに分があるはず。2戦2勝で“庭”ともいえる中山が舞台なら、重賞初制覇のチャンスだ。
究極の3連単はサクセッションを1着に固定。ヴェルトライゼンデを2、3着に据えた10点で勝負する。(夕刊フジ)
★スプリングSの出馬表はこちら 調教タイムも掲載
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