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プロキオンSが7日、中京競馬場で15頭によって争われ、2番人気のアルクトスが、好位追走から抜け出して重賞初勝利を飾った。栗田徹調教師(41)=美浦=にとっても開業9年目でのJRA重賞初勝利だ。2着は3番人気のミッキーワイルド、1番人気のマテラスカイは5着だった。
蒸し暑い中京での消耗戦を制し、ダート界をけん引する4歳世代からまたも新星が台頭した。快速の強豪勢を蹴散らしたアルクトスが、3連勝で重賞初制覇。前週のラジオNIKKEI賞に続く重賞連勝を飾った田辺騎手は充実の汗をぬぐった。
「1400メートルは少し忙しくて追走は楽じゃなかったのですが、いい形で脚をためて直線も頑張ってくれました。ペースが速くて最後は脚いろが鈍ってましたが、よくしのいでくれましたね」
前が止まらない馬場傾向を意識し、スタートから促していった。向こう正面で内に入れると、前半3ハロン33秒3の速い流れ中で好位のインをキープ。直線はなかなか進路が開かず、強引にこじ開ける形になったが、ミッキーワイルドとの叩き合いを制して初タイトルを奪取した。栗田調教師にとってもうれしいJRA重賞初勝利だ。
今春にオアシスS、欅Sを連勝して本格化。9戦連続で手綱を取る主戦は「もともと期待していてやっと実が入っていた。(スタート前に)隣の馬が飛び出したときもつられずに冷静にいてくれて、成長を感じました」と充実ぶりに目を細める。
今後はエルムS(8月11日、札幌、GIII、ダ1700メートル)などが視野に入る。ダートGI馬ルヴァンスレーヴ、オメガパフュームと同世代。ギリシャ語で北斗七星の意を持つアルクトスの輝きは、これからさらに増していく。 (川端亮平)
★7日中京11R「プロキオンS」の着順&払戻金はこちら
アルクトス 父アドマイヤオーラ、母ホシニイノリヲ、母の父シンボリクリスエス。鹿毛の牡4歳。美浦・栗田徹厩舎所属。北海道新冠町・須崎牧場の生産馬。馬主は山口功一郎氏。戦績12戦7勝。獲得賞金1億3524万3000円。重賞は初勝利。プロキオンSは栗田徹調教師、田辺裕信騎手ともに初勝利。馬名は「北斗七星」(ギリシャ語)。
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