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密着取材で勝ち馬を探し出す連載企画は今週、JpnIのJBC3競走をお届けする。担当の東京サンスポ・千葉智春記者(34)は美浦トレセンに移動した2日目、ノンコノユメ(クラシック)、プリンシアコメータ(レディスクラシック)に注目。人気的にはともに伏兵扱いだが、実力は申し分ない。実績のない京都コースがどうなのか、陣営を探った。
美浦での火曜朝、調教スタンドで前日の大井での某調教師の話を思い出していた。「京都で走るなんてもうないだろうし楽しんできます」。南関東馬が関西圏のJRAレースに使うことはほとんどなく、舞台適性が気になるが、近いことが関東馬にもいえる。クラシック出走予定の関東馬で京都コースの経験がないノンコノユメはどうなのかと気になってきた。
加藤征調教師を直撃すると、むしろ前向きな返事。「京都は3~4コーナーが直線的な感じで、大きく回れるからね」。続けて「左回りでも直線は右手前でよく伸びる。右回りの方がスムーズに回れるかも」。フェブラリーSなど重賞4勝を挙げる東京コースの巧者ぶりが目立つが、右回りも中山で(2)(1)(5)着、大井GIで(1)(2)(4)着と堅実だ。
前走のマイルCS南部杯は休み明けに加え、出遅れて4着。「ナイターだったし、隣の馬がうるさくてね。悲観はしていない」とトレーナー。マイナス11キロと減った馬体は戻り、叩いた上積みもあるという。この日は坂路(4ハロン秒)から南Dコースを軽快に周回。「ピリッとした面もいいバランスを取れている。状態に関してはかなりいい」。狙うならチャンピオンズCと思っていたが、不気味に思えてきた。
レディスクラシックのプリンシアコメータも、3走前の平安S(11着)が初の京都で、適性が気になった一頭。ただ、清水助手は「輸送減りしたし、全然馬が良くなかったですから」と意に介さず、まともなら舞台も問題ないという口ぶりだ。
大井開催の昨年に、格上挑戦でアタマ差2着に好走した才女。過去7回の全優勝馬が経由したレディスプレリュードを快勝して臨む。「包まれない形も良かったけど、ハナにこだわらなくても勝った点に精神的な成長を感じます。2走前からずっと状態はピーク。スムーズにいければ面白いですよ」と同助手。期待の大きさを強く感じた。(千葉智春)
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