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凱旋門賞は2着が抜け目で大変失礼いたしました。アイルランドのA.オブライエン軍団大攻勢を絞り込みきれず、フォア賞2着馬までは手が伸びませんでした。ダントツの1番人気、エネイブルから入ればどうしても買い目を絞らなければならず、涙の鼻差負けでした。
しかし、エネイブルの強さには痺れました。今年から3歳牝馬の斤量が0.5キロ重くなりましたが、その影響など全くなし。歴史的名牝の誕生に立ち会えたことが最大の収穫でした。
サトノダイヤモンド、ノブレスの2頭、そして12月の香港スプリントにも直結するであろうスプリンターズSに関しては稿を改めて論じたいを思います。
さて、凱旋門賞の翌日にはパリを後にして、凱旋門賞と同じ10月1日に住民投票でスペインから独立の意思を示したカタルーニャ地方バルセロナを覗いてきました。到着翌日には早速ゼネスト、デモ隊が市内を埋め尽くしました。しかし、そこはラテンらしい明るいデモで身の危険を感じるようなことは全くありませんでしたが、カタルーニャ地方の独立をめぐってはマドリードの中央政府とバルセロナの州政府の間で緊張が続き予断を許さぬ情勢が今も続いています。そんなこんながあって日本への帰国も、会員の皆さんへのご報告も遅れてしましました。どうかご寛恕(かんじょ)ください。
思い返しても10月1日は忙しい一日でした。香港期待の星、ブリザードが出走したスプリンターズSが日本時間の15時40分発走。パリでは朝8時40分。その後には中国への返還から20年、10月1日の国慶節(建国記念日)には欠かせない2重賞が日本時間の17時5分(パリ時間10時5分)、17時40分(同10時40分)にそれぞれ発走。朝飯もとれずに朝からパソコンの画面に食いつき、パリ北駅から列車でシャンティイへと急行したのでした。しかし、香港の忙しさはそれどころではなかったようです。
前日の9月30日、エプソム・ハンディキャップ・デーと銘打ってオーストラリア・ランドウィック競馬場で行われたG1 3競走を含む6レースがサイマル発売されました。翌1日には香港の10レースの間に中山からスプリンターズSが、そして最終レースから4時間15分後の香港時間22時5分には凱旋門賞が、これを皮切りに日付も変わった2日0時15分発走のフォレ賞までG1が4レースサイマル発売されたのです。香港ジョッキークラブのスタッフは2日間、てんてこまいだったことでしょう。
しかし、流石は香港ジョッキークラブと感心させられたのはスプリンターズSの編成です。地元香港の1レースが12時45分、日本時間の13時45分発走ですので、スプリンターズSは香港のレースの合間に行われることになります。それを以下のように編成したのです。
<香港時間/日本時間/レース>
12時45分 13時45分 シャティン1R
13時15分 14時15分 シャティン2R
13時45分 14時45分 シャティン3R
14時15分 15時15分 シャティン4R
14時40分 15時40分 スプリンターズS
15時05分 16時05分 シャティン5R
そうです。地元香港のレースと同様のインターバルを開けてレースを編成したのです。これであれば目の前で行われている地元のレースと同じ様に衛星放送のパドックを見て検討、馬券の購入に向かうことができます。昨年12月、日本で初めてサイマル発売された香港国際競走を思い出してみて下さい。G1 4レースの皮切りとなり、我らがサトノクラウンが大本命の香港馬ハイランドリールをゴール寸前差し切った香港ヴァーズは中山、阪神のレースと発走時間が重なっていましたが、十分なインターバルなど取られず、3場開催の裏と同じ扱い。
昨年の凱旋門賞は1レースだけで約43億円の売上を計上したので、G1が4レースあってそれぞれに日本馬が出走した香港国際競走では100億円も夢ではないと期待していたのですが、4レース併せても凱旋門賞1レースに及びませんでした。これには様々な要因が関わっているとは思いますが、個人的には3場開催の裏開催と同じような扱いをした、競馬ファン・ファーストではないレース編成の誤りが最大の原因であったと考えています。
皆さん、競馬場で、または場外馬券で日本を代表する強豪が挑戦した海外G1を、日本のレースと同じ感覚で買えるとすれば、ついつい財布の紐が緩むと思いませんか? 今年12月10日の香港国際競走でJRAがどのようなレース編成をするのか、ファン・ファーストの編成をしてくれるのかどうか、しっかりを観察してみようじゃありませんか。
さて、前置きが長くなりすぎたようです。中華人民共和国の建国記念日を飾った重賞2レースを振り返り、香港国際競走を展望しましょう。(続)
Road to HKIR③~2重賞で国慶節祝う新星2頭がHKIRへ名乗り!(後編)へ続きます。
甘粕代三(あまかす・だいぞう)プロフィール
1960年、東京生まれ。高校時代から競馬にのめりこむ。
早稲田大学第一文学部卒。在学中に中国政府官費留学生。卒業後、東京新聞記者、テレビ朝日記者、同ディレクター、同台北開設支局長などを務める。
中国留学中に香港競馬を初観戦、94年ミッドナイトベットの香港カップ制覇に立ち会ったことから香港の競馬にものめりこみ、2010年、売文業に転じた後は軸足を日本から香港に。
香港の競馬新聞『新報馬簿』『新報馬経』に執筆、テレビの競馬番組にも出演。現在、新報馬業(『新報馬簿』『新報馬経』)駐日代表、北京市馬術運動協会高級顧問を務める。
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