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9日の京都11Rで行われた第63回京都新聞杯(3歳オープン、GII、芝2200メートル、16頭立て、1着賞金=5200万円)は、川田将雅騎手騎乗の2番人気サトノラーゼン(牡、栗東・池江泰寿厩舎)が好位追走から抜け出して重賞初V。タイムは2分11秒2(良)。
良血馬がズラリと顔をそろえた東上最終便。ゴール前は接戦となったが、早めに抜け出したサトノラーゼンが何とかしのぎ切り、ダービーにつながる大きな勝ち星を手に入れた。
レースは予想通りスピリッツミノルが先行策。タイセイアプローズ、ダノンリバティが続き、さらにサトノラーゼン、スワーヴジョージも好位を追走する。人気のポルトドートウィユは中団のインからレースを進めた。よどみない流れで、スピリッツミノルが馬群をリードしたまま勝負どころを迎え、馬群は徐々に凝縮。ほぼ一団となって直線に向かう。好位を追走していたサトノラーゼンがスッと外に出して先頭に立つと先行馬は苦しくなり、ゴール前は外から3頭の差し馬が鋭い末脚で急追。東上切符をかけた激戦は迫力ある追い比べとなったが、早めに抜けたサトノラーゼンがわずかに先着。デビューから9戦すべて3着以内という堅実派が待望の重賞初Vを飾り、ダービーへの出走を確実なものとした。1/2馬身差の2着がポルトドートウィユ。さらにハナ差の3着が6番人気のアルバートドックだった。
なお、今回騎乗した川田騎手は、青葉賞を制したレーヴミストラルとのコンビでダービーに臨む予定。陣営では早めに本番の騎乗者を確保する意向だ。
サトノラーゼンは、父ディープインパクト、母トゥーピー、母の父Intikhabという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、里見治氏の所有馬。通算成績は9戦3勝。重賞初勝利。池江泰寿調教師は2012年トーセンホマレボシに次いで京都新聞杯2勝目、川田将雅騎手は初勝利。
川田騎手は「非常にスムーズに競馬をこなしてくれたと思います。前の馬たちが止まりかけてきたので、早めに進路を探さないといけなくなったのですが、スムーズに進路を作ることができましたし、あとは後ろとの距離を確認しながら…。内からダノンリバティも来ていましたから、そのあたりも加味しながら追い出しました。賞金を加算できましたから、これでダービーに出走かと…。無事にその舞台に送ることができて、よかったと思います。前走も今回も、本当にいい内容で勝っていますし、もとから素質が高い馬と思っていたので、ダービーに間に合ってよかったなと思います。これだけ上手に競馬してくれますから、ダービーでもいい競馬をしてくれるんじゃないかと思います」と重責を果たした一戦を振り返っていた。
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