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今週の福島日曜メインは、サマー2000シリーズの開幕戦となる七夕賞(10日、GIII、芝2000メートル)だ。注目はシャイニープリンス。同じ舞台で行われた前々走の福島民報杯を快勝し、前走の新潟大賞典でも3着に好走した。中距離戦に路線を変更した歴戦の6歳馬が、夏の名物レースで主役の座を射止める。
6歳夏を迎えて新境地を開拓したシャイニープリンスが、17度目の挑戦で重賞初制覇を狙う。
3歳春からマイル戦を中心に使われてきたが、4月のオープン特別・福島民報杯(芝2000メートル)を1分58秒9(良)の好タイムで快勝。1年10カ月ぶりの勝利を飾った。マイル戦での末脚にかけるレースぶりとは一変。2番手から直線で楽々と抜け出し、2着に3馬身差をつけて中距離適性をアピールした。
続く新潟大賞典も好位からすんなりと流れに乗り、8番人気の低評価を覆して3着に好走。この距離の重賞でも好勝負できることを証明した。栗田博調教師も「ここ2回の競馬を見る限り、現状では2000メートルぐらいのほうがよさそう。よほど速い馬がいなければ前めのポジションで運べるからね」と新たな一面を見せた愛馬に目を細める。
中間の気配も文句なしだ。2週前には美浦Wコースで追われ、6ハロン81秒4、ラスト1ハロン12秒5の好時計をマーク。1週前はセーブした内容だったが、「いつものパターンで乗り込んでいるし、仕上がりは順調。あとは良馬場で走らせてあげたい」とトレーナー。重馬場の福島記念で大敗した経緯があるだけに馬場状態が鍵になるが、馬体の見栄えも良く、状態は万全といえそうだ。
鞍上は福島民報杯でコンビを組み、勝利に導いた北村友騎手。函館に滞在している栗東所属のジョッキーを手配してきたあたりに、この一戦にかける陣営の意気込みが伝わる。
注目のハンデも、前走から据え置きの56・5キロにとどまった。中距離に活路を見いだしたシャイニープリンスが、デビュー30戦目で重賞初制覇の願いをかなえて、サマー2000シリーズのスタートダッシュを決める。
★七夕賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
展望 ハンデ戦のGIIIらしい混戦ムードだが、4月に福島民報杯を楽勝したシャイニープリンスが重賞初Vのチャンス。もともと右回りの方が安定しており、前走の新潟大賞典3着以上の結果が見込める。2000メートル戦を2連勝してOP入りしたルミナスウォリアーも充実一途。このほか、夏に調子を上げるメイショウナルト、福島芝【2・1・1・0】のヤマニンボワラクテ、決め手鋭いアルバートドック、古豪ダコールなど、上位を狙える馬は五指に余る。激戦必至の顔触れだ。
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