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【安田記念】アパパネ最速GI6勝だ!

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【安田記念】アパパネ最速GI6勝だ!

 5週連続東京開催のGIシリーズの最終週は、上半期のチャンピオンマイラー決定戦・安田記念。香港からも2頭が参戦するが、注目は史上最速のGI6勝目がかかるアパパネヴィクトリアマイルブエナビスタから女王の座を奪い取り、今度はマイル界の頂点に立つ。

 最強の女が今度は最強のマイラーに上り詰めようとしている。ヴィクトリアマイルで昨年の年度代表馬ブエナビスタを破ったアパパネが、安田記念で牡馬も含めた史上最速のGI6勝目を狙う。

 前走はハイペースの流れに中団で折り合い、ブエナビスタの猛追をクビ差抑えての戴冠。レースレコードとなる1分31秒9(良)は、昨年の安田記念のVタイム(ショウワモダン)に0秒2しか違わない速さだ。

 「自分で競馬を作ってのものだから、価値は高いよね。自信を持ってアパパネを信じていたし、こちらが(ブエナビスタを)受けて立つ競馬をしたつもり」

 デビューからすべてのレースで手綱を取り続ける蛯名騎手がVマイルを振り返った。過去最速のGI6勝は4歳秋にジャパンCを勝って達成したシンボリルドルフディープインパクト。4歳春の時期に6勝を挙げるのは快挙といっていい。

 国枝調教師は「疲れが取れて順調に調整している。この馬は調教で手を抜いても競馬では手を抜かないから」とオンとオフがはっきりしていることを強調。だからこそ、阪神JF桜花賞オークス秋華賞、Vマイルとブエナビスタの記録を約半年も更新する牝馬最速GI5勝を達成できたといっていい。

 ただ、GI5勝はすべて牝馬限定戦だった。今回は牡馬との戦いとなる点がカギ。過去に新馬戦、未勝利戦、マイラーズCと3度、牡馬と対戦しているが、その成績は(3)〔1〕(4)着と決していいとはいえず、牝馬同士なら強くても、牡馬相手だとダメ、という馬が多いのも事実だ。それでも今回は現役最強のブエナビスタを破っての一戦。4着に負けたマイラーズCは、いつも走らない休み明けのレースで、叩いて良くなる一連の好走パターンから、叩き3戦目の今回は上積みさえ期待できるかもしれない。

 「マイラーズCでも牡馬相手にメドの立つ走りはしているからね。アパパネのようにスピードがある馬は東京のマイルは競馬がしやすいんだよ」

 国枝調教師が自信を持って送り出すアパパネ安田記念を制して、ここからは“牝馬”の枠を取り払らってみせる。

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