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中山金杯で近年、注目すべきは“ダンス一族”だ。2013年の優勝馬タッチミーノットの父、昨年の覇者ラブリーデイの母の父がともにダンスインザダーク。12年1着のフェデラリストの母は、その全姉ダンスパートナーだった。
今年のメンバーにもダンスの血を引く馬がいるが、その中でもフェデラリストの半弟ロンギングダンサーが有力。兄にとって重賞初制覇となった中山金杯は5歳時だったように、この一族は晩成型が多く、明け7歳であっても十分に戦える。父シンボリクリスエスも成長力に富み、中山内回りもGIを3勝と得意だった。
ベルーフは母レクレドールがステイゴールドの全妹で底力が豊富。ハービンジャー産駒は小回りコースでの勝率が高く、自身も中山芝2000メートルの京成杯を勝っている。
グラスワンダーは孫の世代が大活躍。直子であるスクリーンヒーローの産駒のモーリス、ゴールドアクターが昨年、ともに年間無敗でGI制覇を成し遂げた。母の父としてもGI3勝牝馬メイショウマンボが出ており、同じ母の父グラスのヤマカツエース、マイネルフロストは魅力たっぷりだ。
ネオユニヴァース産駒はJRA全10場の芝で、中山が勝利数、勝率ともにトップ。サンデーサイレンス系の種牡馬の中でもゴール前のパワー比べに向くタイプが多い。ブライトエンブレム、ネオリアリズムは有力視されているが、8歳のフラアンジェリコも祖母がダイナカールと、母系の質が上々なのでマークしたい。
フルーキーは父系、母系がともにマイル前後がベスト。2000メートルの距離に一抹の不安が残る。 (血統取材班)
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