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横山和生(30)=美・フリー=騎乗で3番人気のべラジオオペラが中団から伸びて重賞2勝目を挙げた。日本ダービー4着以来、6カ月ぶりの復帰戦で年長相手に地力強化を示した。2着に2番人気ボッケリーニが入り、1番人気のガイアフォースは6着だった。
◇
大激戦の決勝線。僅かに先着したのは3歳べラジオオペラだ。写真判定の末の朗報に、横山和騎手は検量室で「よっしゃー!」と快哉(かいさい)を叫んだ。
「うれしかったですね。乗っているぶんにはしっかり残ったなと思っていましたが、写真判定だったので『何とか!』という思いでした」
発馬を決めると、中団で折り合う。リズム良く運んで、直線に向くと力強い末脚で鋭伸。最内から伸びてきたボッケリーニとの激しい争いでハナ差残し、3月のスプリングS以来の重賞2勝目を挙げた。
日本ダービーでタイム差なしの4着と善戦。秋は菊花賞を視野に入れていたが、夏負けが尾を引いて出走できなかった。その一方で、休養期間でパワーアップ。この日の馬体重は前走比20キロ増だったが、上村調教師は「成長分。攻め馬の動きは良かったし、雰囲気も良かった。まだ緩さは残るけど、春先より随分としっかりしてきた」と成長に目を細める。
次走は未定だが、林田祥来オーナーは自身のX(旧ツイッター)で有馬記念に愛馬を出走させるべく、ファン投票を呼び掛けている。11月30日の第2回中間発表では49位。この勝利で票数はグンと増えるだろう。締め切りはきょう3日。伸び盛りのオペラを暮れのグランプリで見てみたい。(増本隆一朗)
■ベラジオオペラ 父ロードカナロア、母エアルーティーン、母の父ハービンジャー。鹿毛の牡3歳。栗東・上村洋行厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。馬主は林田祥来氏。戦績6戦4勝。獲得賞金1億6147万8000円。重賞は2023年GⅡスプリングSに次いで2勝目。チャレンジCは横山和生騎手、上村洋行調教師ともに初勝利。馬名は「冠名+歌劇」。
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