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JRAは9日、第66回有馬記念(26日、中山、GI、芝2500メートル)のファン投票最終結果を発表し、皐月賞、天皇賞・秋を制したエフフォーリア(美・鹿戸、牡3)が歴代最多得票となる26万742票で1位となった。3歳馬のファン投票1位は2007年ウオッカ以来のこと。ここが引退レースとなるクロノジェネシス(栗・斉藤崇、牝5)が24万165票で2位となった。
若きスターが堂々のトップ選出だ。コントレイルやグランアレグリアを破った天皇賞・秋が評価され、3歳馬エフフォーリアが昨年のクロノジェネシスの21万4742票を大きく上回る歴代最多得票を獲得した。
「ファンの支持が多くてすごくうれしい。1位になったということで、より一層、気持ちを引き締めていきたい」
ファンの後押しに、鹿戸調教師が感謝と決意を口にした。3日に放牧先のノーザンファーム天栄(福島県)から美浦に帰厩し、8日には坂路で4ハロン54秒1の初時計もマーク。「牧場にも毎週見に行っていたけど、(1ハロン)14-14くらいで結構いい動き見せていたからね。馬体も520キロ台で天皇賞の前のときと同じくらい。すごくいい感じです」と変わらぬ気配の良さに目を細める。
主戦の横山武騎手も「それだけみんなこの馬が好きなのだと思うし、期待してくれていることだと思うのでうれしい」と感謝の思いで受け止める。最強の相棒と挑む飛躍の年の総決算に「GI中のGIという感じのレース。もちろんプレッシャーはあるけど、大きいレースで上位人気になる馬に乗れるのはなかなかないことなので」と腕をぶしている。
天皇賞・秋と有馬記念を同じ年に制した3歳馬は、過去に2002年のシンボリクリスエスただ一頭。乗り越えるべき壁は険しいが、その先には年度代表馬の栄光も見えている。「しっかり仕上げていきたい。いつも通り週2回ずつ時計を出していきます」とトレーナー。ファンの熱い思いも乗せて、3歳大団円へのカウントダウンが始まった。(内海裕介)
★エフフォーリアの競走成績はこちら
★2位クロノ有馬当日引退式…連覇を狙うクロノジェネシス(栗・斉藤崇、牝5)は、ファン投票2位で24万165票を集めた。斉藤崇調教師は「いろいろな方が応援してくれる馬ですからね。上位に選ばれるのはありがたいですし、光栄なことですから期待に応えられるように頑張ってほしい」とコメント。春の宝塚記念を含めれば、史上初のグランプリ4連覇達成になる。有馬記念のあとに行われる最終12R終了後、午後5時から引退式が行われる。
★クロノジェネシスの競走成績はこちら
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