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京王杯2歳Sが7日、東京競馬場で18頭によって争われ、ルメール騎乗で2番人気のモントライゼが2番手から抜け出して快勝。小倉2歳Sで2着に敗れた無念を晴らして重賞初制覇を飾った。今後は未定ながら、朝日杯FS(12月20日、阪神、GI、芝1600メートル)も視野に入ってきそうだ。1番人気のリフレイムは5着に敗れた。
◇
まるでGI5勝を挙げた父ダイワメジャーを見ているかのような二枚腰だ。2番手追走から残り500メートルで先頭に立ったモントライゼが、府中の長い直線を最後まで粘り切って重賞初V。昨年のタイセイビジョンに続く連覇でレース史上最多の4勝目を飾ったルメール騎手が、爽やかな笑みを浮かべた。
「ムキムキな馬でスピードがたくさんあるね。ダイワメジャーの子だから速いペースを維持することができる。追い切りの感触がすごく良かったし、勝つ自信があった」
最後の粘り強さだけではない。抜群のスタートダッシュから、2番手のポジションを取りに行きながらしっかりと折り合うセンスも2歳馬離れしたもの。テン良し、中良し、しまい良しの三拍子がそろった逸材だ。
松永幹調教師は「(スタートから)出していっても、上手に折り合ってうまく脚がたまっていたね」と愛馬のレースぶりに感心の面持ち。前走から14キロ増となる496キロの馬体に「まだ体に余裕があった」と一抹の不安を感じていたようだが、それも払拭してみせた。この日は明言を避けたが、次走はGIの朝日杯FSが最有力だ。
「トップレベルにいける馬。もう少し長い距離もいける」とルメール騎手からお墨付きを得たモントライゼの前途は有望。マイル王として君臨した父の背を追うように大きく羽ばたいていく。(板津雄志)
■モントライゼ 父ダイワメジャー、母ムーングロウ、母の父ネイエフ。鹿毛の牡2歳。栗東・松永幹夫厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)キャロットファーム。戦績4戦2勝。獲得賞金5864万6000円。重賞は初勝利。京王杯2歳Sは松永幹夫調教師が初勝利。クリストフ・ルメール騎手は2016年モンドキャンノ、17年タワーオブロンドン、19年タイセイビジョンに次いで4勝目。馬名は「月旅行(ドイツ語)。母名より連想」。
★7日東京11R「京王杯2歳S」の着順&払戻金はこちら
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