ヴィクトリアマイルの枠順が１０日、決まった。ドバイターフ２着から挑むナミュールは❻枠⑩番に決定。サンスポ杯阪神牝馬Ｓを制したマスクトディーヴァは❹枠⑥番、同２着ウンブライルは❸枠⑤番からマイル女王の座を狙う。

◇

＜美浦トレセン＞

桜花賞以来のマイルＧⅠ挑戦となるライラックは最内枠の❶枠①番からスタート。相沢調教師は「どこでもよかったので、枠は気にしていなかった。カイバもよく食べていて状態はいいよ」と目尻を下げた。


昨年のターコイズＳの覇者フィアスプライドは❷枠②番に決まった。国枝調教師は「いいところ、最高だね。あとはルメールさんに任せるだけ」と名手に全権委任だ。

サンスポ杯阪神牝馬Ｓ２着のウンブライルは❸枠⑤番。２０１５年ストレイトガール、１７年アドマイヤリード、２２年ソダシと過去１０年で３勝を誇る絶好枠だ。「与えられた枠で頑張ります。前走は着順は残念だったが、変化が見られてほっとした。厩舎として日曜日まで最善を尽くしていきたい」と木村調教師。この日は坂路からＢコース（ダートコース）に入って調整が行われた。

ルージュリナージュは❻枠⑪番。宗像調教師は「内過ぎずいい枠。この条件は合っていると思うのでＧⅠでも楽しみ」と好走を願った。

キタウイングは❼枠⑫番に入った。小島調教師は「ロスなく運べる内が良かった…。近況は成績が良くないけど、体も増えていい状態になったと思う」と復活に期待した。

サンスポ杯阪神牝馬Ｓ３着のモリアーナは❼枠⑬番へ。國吉助手は「どの枠でもマイナスにならないので、特に気にしていない。前回は久しぶりのマイルで流れに乗れなかったけど、今回はスピード感も違うはず。良馬場なのもいい」と息巻いた。

ＧⅠ初騎乗の横山琉騎手が手綱を取るフィールシンパシーは❽枠⑭番に決定。小島調教師は「偶数なのは良かった。行く馬が内に入ったわけだから、そこを見ながら運べるのも悪くないね」と外枠にも前を向いた。

＜栗東トレセン＞

スタニングローズは❷枠③番に決定。高野調教師は「今のところは万全です。決められた枠で頑張ります」と受け止めた。


コンクシェルは❸枠④番からのスタート。清水久調教師は「いいところを引けましたね。状態もいいですし、いい雰囲気が醸し出ています」と笑顔を見せた。

マスクトディーヴァは❹枠⑥番から悲願のＧⅠ初制覇を目指す。⑥番はこのレースで最多の４勝を挙げている〝吉兆枠〟だ。黒川助手は「真ん中になってよかった。偶数枠の後入れもいい。息の入りもいいし、全く心配はしていません。ＧⅠ馬もいますから胸を借りるつもりで戦います」と話した。

ハーパーは❹枠⑦番からのスタート。友道調教師は「ラッキーセブンでいいんじゃないかな」と笑み。「奇数、偶数も気にしないし、真ん中ぐらいでいいと思います」と歓迎した。

サウンドビバーチェは、❺枠⑧番にゲートイン。高柳大調教師は「内枠に先行馬がそろった印象。それを見ながら運べる真ん中の枠はいいと思います。理想通りの調整ができています」と納得の表情だ。

テンハッピーローズは❺枠⑨番から末脚にかける。高柳大調教師は「こちらもいい枠ですね。内枠の馬を見ながら、いつも通り控える競馬になると思います」とレースをイメージする。

ナミュールは❻枠⑩番からＧⅠ２勝目を狙う。高野調教師は「言うことがない素晴らしい状態です。牧場の力とこの馬の回復力がよかったです。枠は与えられたところで頑張ります」と気合十分だ。

ドゥアイズは❽枠⑮番。前々走Ｖの洛陽Ｓと同じ馬番に入った。笠原助手は大外枠に「びっくりしました。極端な枠にならなければ、と思っていたんですが…」と表情を少し曇らせたが、「ゲートに入ってそんなに待たないで開くぶん、いいスタートを切れれば。いいほうに転んでくれればいいですね」と前を向いた。

この記事はいかがでしたか？

 (1)