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福永祐一独白!コントレイル無敗2冠へ「不安ない」

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福永祐一独白!コントレイル無敗2冠へ「不安ない」

 3歳世代7262頭の頂点を決める“競馬の祭典”日本ダービーが31日、東京競馬場で行われる。史上7頭目の無敗2冠を狙うコントレイル(栗東・矢作芳人厩舎、牡)の主戦、福永祐一騎手(43)=栗東・フリー=が、本紙コラム「新ユーイチが行く 特別編」で登場。多くの注目を集めながら大一番を迎える心境、ワグネリアンで制した2018年以来のダービー制覇への抱負など、思いを寄せた。

 ◇

 今年の日本ダービーは、クラシック初戦の皐月賞を勝ったコントレイルとのコンビで臨みます。デビューからここまで4戦全勝。無敗馬として、より注目を集める存在ながら、とても穏やかな気持ちでいます。デビュー25年目で21度目のダービーという、騎手としてのキャリアを積んできた面はありますが、コントレイルに何の不安もないことが大きいですね。

 前走、皐月賞の4コーナー手前からの加速力は、お父さんのディープインパクトをほうふつとさせ、特別なものを感じました。スタート後にいつものような前進気勢がなく、後ろの位置からの競馬になりましたが、今までになかった形で勝てたことで、今後の選択肢が広がりました。新馬戦(1800メートル)を勝った時点では、陣営とダービーの話まではしていませんでした。それが今では3000メートルの菊花賞も選択肢に入るくらいになっていますからね。

 ホープフルSのあとの調整期間で、走りのバランスが変わったことが大きいです。放牧先の大山ヒルズと矢作厩舎が連携して、修正してほしいところをきっちり直してくれていました。いいフォームで走れると効率の良い筋肉がついて、心身ともに楽に走ることができます。学習能力が高く、一度教えたことをしっかり身につけることができるタイプ。スタート、折り合い、馬混みでの競馬もクリアできていて、これといった課題はありません。強いて挙げれば初めてになる2400メートルの距離ですが、こなせる走り方になっているので、大丈夫だと思っています。

 2戦目を除いて継続騎乗させてもらっているのも強みです。パドックや返し馬での雰囲気が普段と違う精神状態になっていても、そこで対処することができます。テン乗りでは、調教に乗って癖を把握できても、レースに行ってどうなるか分からない部分があって、能力を引き出せる確率は下がってしまいます。また、2018年にワグネリアンで勝っている経験も大きいですね。こういう特別な馬が出てきたときこそ、勝った経験が多分に生かされると思います。

 そのワグネリアンをはじめ、リアルスティールエピファネイアなど、これまでダービーで上位人気に支持された馬は、現時点での完成度が高いタイプが多かったです。ただ、コントレイルは乗っている感覚的にそれほどの完成度の高さは感じていなくて、来年以降に良くなる感じがあります。ソラを使う(気を抜く)ところがあって、前走の最後の直線では外に逃げ気味で、ゴール後もすぐに止まっていました。まだ全力でファイトしていないのでは、と感じるほど。まだまだ伸びしろがあるので、本当に楽しみです。

 可能性にあふれ、いろいろな夢を見させてくれるコントレイルの能力に、疑う余地はありません。無観客での開催は残念でなりませんが、テレビの画面越しでも、見ている方が興奮できるようなレースをしたいですね。(JRA騎手)

★ダービーの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載



福永祐一(ふくなが・ゆういち) 1976(昭和51)年12月9日生まれ、43歳。滋賀県出身。栗東・北橋修二厩舎所属で96年3月にデビュー。同年53勝を挙げ最多勝利新人騎手に輝く。2011、13年にJRAリーディングを獲得。今年の皐月賞を制し、史上11人目のクラシック競走完全制覇を達成。24日現在、JRA通算1万7673戦2302勝。JRA重賞は18年の日本ダービーなどGI26勝を含む139勝。1メートル60、52キロ。週末の競馬開催日に本紙でコラム「新ユーイチが行く」を連載中。

★24日のコントレイル…滋賀県・栗東トレセンのCWコースで軽くしまいを伸ばし、馬なりで5ハロン76秒3-13秒5を計時した。「左回りでの確認をしました。以前は右に張るところがあったけど、だいぶましになっています。順調ですね」と金羅助手。20日の1週前追い切りでは、福永騎手を背に同じCWコースで6ハロン79秒9-12秒3と絶好の動きを見せており、同助手は「ジョッキーが乗ってスイッチが入った感じ。今朝の息の入りも良くて、前回より動けると思います」と感触の良さを伝えた。

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このニュースへのコメント

TERAMAGAZINE|2020年5月25日 23:57 ナイス! (0)

“英雄”ディープインパクトが無敗でクラシック3冠を制してから15年、

息子のコントレイルが無敗の皐月賞&ダービー制覇に挑戦する。

父子での無傷2冠達成となれば
1984年シンボリルドルフ→91年トウカイテイオー以来、
史上2組目の快挙

になるでしょう

いー3|2020年5月25日 16:41 ナイス! (0)

不安があるのは福永の騎乗だけや

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