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【スプリンターズS&シリウスS】レースの注目点

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【スプリンターズS&シリウスS】レースの注目点

安田記念を制したグランアレグリアが参戦 ディープ産駒初のスプリントGI制覇なるか/スプリンターズS



 安田記念を制したグランアレグリア(牝4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が、スプリンターズSでスプリント&マイル双方でのGI制覇を狙う。同馬はデビュー以来、芝1400~1600メートル戦に出走してきたが、春の高松宮記念で芝1200メートル戦に初めて出走して2着に入っている。グランアレグリアは、GI馬10頭という豪華なメンバーが揃った安田記念で、2着のアーモンドアイに2馬身半差をつけて勝利を挙げたが、マイル戦に続いてスプリント戦でも頂点に君臨することができるかどうか。なお、グランアレグリアにはスプリンターズS連覇を狙うC.ルメール騎手が騎乗する予定。



 また、グランアレグリアの父ディープインパクトには、産駒初のスプリントGI制覇がかかる。ディープ産駒のスプリンターズSでの最高成績は2016年ミッキーアイルの2着だが、グランアレグリアは同産駒初のスプリントGI制覇を遂げることができるかどうか。



高松宮記念の覇者モズスーパーフレア 史上6頭目の春秋スプリントGI制覇なるか/スプリンターズS



 今年の高松宮記念勝ち馬モズスーパーフレア(牝5歳、栗東・音無秀孝厩舎)が春秋スプリントGI制覇を狙う。同馬は中山芝1200メートル戦で5戦3勝、2着2回という成績を残しており、昨年のスプリンターズSでは勝ったタワーオブロンドンから1/2馬身差の2着に入っている。同一年に高松宮記念スプリンターズSを勝てば2018年ファインニードル以来2年ぶり6頭目となるが、モズスーパーフレアは春に続いて秋もスプリントGIを制すことができるかどうか。同馬には松若風馬騎手が騎乗する予定。



 また、昨年の高松宮記念勝ち馬ミスターメロディ(牡5歳、栗東・藤原英昭厩舎)もスプリンターズSに出走を予定している。同馬は咋年の高松宮記念後は5戦0勝という成績だが、前走のセントウルSでは3着に入っており、約1年半ぶりの勝利をGIの舞台で挙げることができるか注目される。



セントウルSでスプリント重賞5勝目をマーク 悲願のGI制覇を狙うダノンスマッシュ/スプリンターズS



 ダノンスマッシュ(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)は、秋初戦となったセントウルSを制し、芝1000~1200メートルのスプリント重賞で歴代2位タイの5勝目を挙げた。同馬は国内外でGIに7回出走しているが、昨年のスプリンターズS3着が最高成績となっており、8度目のGI挑戦となるスプリンターズSで初制覇を遂げることができるか注目される。同年のセントウルS勝ち馬は2018年ファインニードル、2019年タワーオブロンドンと2年連続でスプリンターズSを制しているが、ダノンスマッシュは悲願のGIタイトルを手にすることができるかどうか。同馬には川田将雅騎手が騎乗する予定。



★3勝を挙げる安田隆行調教師 父子制覇がかかるロードカナロア産駒2頭を登録/スプリンターズS



 スプリンターズSがGIに昇格した1990年以降、同レースの最多勝調教師は3勝を挙げている安田隆行調教師(栗東)。同調教師は2011年カレンチャン、2012・13年はロードカナロアで同一JRA・GI3年連続勝利を記録した。安田隆行調教師は、今年のスプリンターズSには、セントウルS勝ち馬ダノンスマッシュ(牡5歳)、函館スプリントS勝ち馬ダイアトニック(牡5歳)の2頭を登録しているが、スプリンターズS4勝目を挙げることができるかどうか。なお、2頭はいずれもロードカナロア産駒で、Vなら、レース史上初の父子制覇となる。



 また、ダイアトニックの生産牧場・酒井牧場には1993年エリザベス女王杯ホクトベガ)以来、27年ぶりのJRA・GI制覇がかかる。同牧場はホクトベガの他にも1961年のダービー馬ハクショウ、同年のオークス馬チトセホープ、1987年の桜花賞オークスを制したマックスビューティといったGI級競走勝ち馬を生産している。さて、ダイアトニックは酒井牧場に久々のビッグタイトルを贈ることができるかどうか。なお、同馬には横山典弘騎手が騎乗する予定となっているが、レース当日の年齢が52歳7力月12日の同騎手が勝てば、GI昇格以降のスプリンターズS最年長優勝記録(49歳1力月14日)を更新する。



北九州記念を制したレッドアンシェル サマースプリントチャンピオンの連覇なるか/スプリンターズS



 昨年のスプリンターズSでは、サマースプリントシリーズのチャンピオンとなったタワーオブロンドンが勝ち、サマースプリントシリーズが創設された2006年以降で初めてとなる同シリーズチャンピオンによるスプリンターズS制覇となった。今年のサマースプリントシリーズは、CBC賞3着→北九州記念1着という成績を残したレッドアンシェル(牡6歳、栗東・庄野靖志厩舎)がチャンピオンになったが、タワーオブロンドンと同じように夏の勢いをGI制覇につなげることができるかどうか。レッドアンシェルにはM.デムーロ騎手が騎乗する予定。



 レッドアンシェルは父マンハッタンカフェ、母スタイルリスティックという血統で、父のマンハッタンカフェは芝3200メートルとJRA・GIで最長距離を誇る天皇賞・春の勝ち馬(2002年)。天皇賞・春勝ち馬の産駒が芝1200メートルのGIを勝てば、グレード制が導入された1984年以降で初めてのこととなるが、レッドアンシェルは長距離の頂点を極めた父と異なる力テゴリーでGIタイトルを手にすることができるかどうか。なお、今年のスプリンターズSには 2006年の天皇賞・春勝ち馬ディープインパクト産駒のグランアレグリア(牝4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)、2007年の天皇賞・春勝ち馬メイショウサムソン産駒のメイショウグロッケ(牝6歳、栗東・荒川義之厩舎)も登録している。



★今年の芝スプリント重賞で好成績の5歳勢 13年ぶりの3歳馬V目指すビアンフェにも注目/スプリンターズS



 今年実施した古馬の芝スプリント重賞の優勝馬を見ると、9レース中6レースで5歳馬が優勝している。スプリンターズSには、GI馬のミスターメロディ(牡、栗東・藤原英昭厩舎)、モズスーパーフレア(牝、栗東・音無秀孝厩舎)、セントウルSを制したダノンスマッシュ(牡、栗東・安田隆行厩舎)など7頭の5歳馬が登録しているが、他の世代を破ることができるかどうか。



 また、ビアンフェ(牡3歳、栗東・中竹和也厩舎)には、2007年アストンマーチャン以来、13年ぶりの3歳馬によるスプリンターズS制覇がかかる。ビアンフェは古馬と初対戦となったセントウルSでは5着に敗れているが、前走から巻き返すことができるかどうか。なお、同馬には藤岡佑介騎手が騎乗予定。



ライトオンキューに騎乗予定の古川吉洋騎手 約23年ぶりのJRA・GI制覇なるか/スプリンターズS



 ライトオンキュー(牡5歳、栗東・昆貢厩舎)に騎乗予定の古川吉洋騎手には、1997年阪神3歳牝馬S(アインブライド)以来のJRA・GI制覇がかかる。同騎手は昨年1月の庄内川特別(500万下)で初めてライトオンキューに騎乗(1着)して以降、前走のキーンランドC(2着)まで10戦連続でコンビを組み、5勝、2着2回という好成績を挙げている。ライトオンキューは2017年朝日杯FS(12着)以来、約2年9力月ぶりのGI挑戦となるが、古川騎手は久々のGIタイトルを奪取することができるかどうか。Vなら、グレード制が導入された1984年以降、最長間隔(22年10力月3日)でのJRA・GI制覇となる。なお、デビュー25年目の古川騎手は9月30日現在、中山での騎乗回数が通算69回とそれほど多くないが、中山芝1200メートル戦で8戦3勝(勝率.375)という成績を残している。



 また、ライトオンキューを所有するゴドルフィンは、2018年ファインニードル、2019年タワーオブロンドンで2年連続スプリンターズS制覇を果たしており、2010~13年のジャパンCを4連覇した(有)サンデーレーシング以来、2例目の同一GI3連覇がかかる。



三浦皇成騎手との新コンビで挑むクリノガウディー 人馬とも悲願のJRA・GI制覇なるか/スプリンターズS



 クリノガウディー(牡4歳、栗東・藤沢則雄厩舎)は、通算16戦1勝という成績だが、新馬戦(芝1800メートル)1着以降は重賞競走に出走を続けており、2歳時には朝日杯FSで2着に入っている。同馬は今春の高松宮記念では1位で入線したが、他馬の走行を妨害したため4着に降着となっており、スプリンターズSで悲願のGI制覇を飾ることができるか注目が集まる。今回、クリノガウディーにはJRA・GI90回目の挑戦で初勝利を目指す三浦皇成騎手が騎乗する予定だが、新馬戦以来の勝利をGIで挙げることができるかどうか。Vなら、同馬を管理する藤沢則雄調教師は1999年3月6日の初出走から数えて21年6力月29日でJRA・GI初制覇となる。



★レースの主導権を握るのはどの馬? 重賞で逃げて好走した馬が多数登録/スプリンターズS



 今年のスプリンターズ登録馬には、昨年逃げて2着のモズスーパーフレア(牝5歳、栗東・音無秀孝厩舎)、京王杯SCを逃げ切ったダノンスマッシュ(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)、CBC賞を逃げ切ったラブカンプー(牝5歳、栗東・森田直行厩舎)、葵S(重賞)を逃げ切ったビアンフェ(牡3歳、栗東・中竹和也厩舎)など逃げて重賞で好走している馬の名前が複数見られる。スプリンターズSでは、2010年のウルトラファンタジーを最後に逃げ切り勝ちはないが、今年のスプリンターズSで、レースの主導権を握るのはどの馬だろうか。



 また、スプリンターズSは、現在実施している牡・牝混合GIレースのなかで、牝馬が最多の8勝を挙げているレース。今年はモズスーパーフレアラブカンプーの他にも安田記念を制したグランアレグリア(牝4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)、セントウルS2着のメイショウグロッケ(牝6歳、栗東・荒川義之厩舎)など牝馬は9頭が登録しているが、2015年のストレイトガール以来、4年ぶり9頭目の牝馬によるスプリンターズS制覇を遂げることができるかどうか。



★母ダイメイダーク産駒、母ラブハート産駒 2組のきょうだいが登録/スプリンターズS



 今年のスプリンターズSには、母ダイメイダーク産駒のダイメイプリンセス(父キングヘイロー:牝7歳、栗東・森田直行厩舎)、ダイメイフジ(父アグネスデジタル:牡6歳、栗東・森田直行厩舎)、母ラブハート産駒のキングハート(父オレハマッテルゼ:牡7歳、美浦・星野忍厩舎)、ラブカンプー(父ショウナンカンプ:牝5歳、栗東・森田直行厩舎)と2組のきょうだいが登録している。母ダイメイダーク産駒のきょうだいはこれまでに4回対戦して弟のダイメイフジが3勝1敗で勝ち越し、母ラブハート産駒のきょうだいはこれまでに6回対戦して兄のキングハートがすべて先着している。さて、2組のきょうだいはGIの舞台でどんな走りを見せてくれるだろうか。なお、JRA・GIで2組のきょうだいが出走すれば、1994年のジャパンC以来、グレード制が導入された1984年以降で2回目のこととなる。



 また、ラブカンプーに騎乗予定の斎藤新騎手は、レース当日の年齢が19歳7力月26日で、スプリンターズSを勝てば、グレード制が導入された1984年以降のJRA・G1で2番目の年少優勝となる。同騎手のJRA・GI騎乗は2回目となるが、JRA所属騎手として、グレード制導入以降で4人目となる10代のGIジョッキーが誕生するかどうか。



キーンランドCを制したエイティーンガール 池添謙一騎手とのコンビで参戦予定/スプリンターズS



 キーンランドCを制したエイティーンガール(牝4歳、栗東・飯田祐史厩舎)は、今回がGI初挑戦となる。同馬は父ヨハネスブルグ、母センターグランタスという血統で、2018年のJRAブリーズアップセールにおいて1100万円(税抜)で取引され、通算16戦5勝という成績を残している。エイティーンガールは、昨年3月のフィリーズレビュー(芝1400メートル:9着)以外はすべて芝1200メートル戦に出走しているが、スプリント戦での豊富な経験を生かしてGIタイトルを奪取することができるかどうか。Vなら、JRAブリーズアップセール取引馬のJRA・GI制覇は2008年朝日杯FSセイウンワンダー以来、12年ぶり2頭目となる。なお、同馬にはGI昇格以降で最多タイのスプリンターズS2勝を挙げている池添謙一騎手が騎乗する予定。また、エイティーンガールを管理する飯田祐史調教師には2014年の開業以来初のJRA・GI制覇がかかる。



ジャパンダートダービー2着のダイメイコリーダ 巻き返し狙う力フェファラオにも注目!/シリウスS



 ダイメイコリーダ(牡3歳、栗東・森田直行厩舎)が、シリウスSで重賞初制覇を目指す。同馬は初勝利を挙げたデビュー3戦目の未勝利戦以降はダート戦に出走を続けており、前走のジャパンダートダービー(大井)で2着に入っている。今回、ダイメイコリーダには、2回中京競馬で最多の11勝を挙げている松山弘平騎手が騎乗する予定だが、古馬を破って重賞タイトルを手にすることができるかどうか。Vなら、エスケンデレヤ産駒はJRA重賞初制覇となる。



 また、カフェファラオ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)は、前走のジャパンダートダービーで7着に敗れ、デビュー以来、初めての敗戦となった。同馬は通算4戦3勝という成績で、6月のユニコーンSでは、2着馬に5馬身差をつける圧勝で重賞初制覇を飾っている。今回、カフェファラオはテン乗りとなるC.ルメール騎手とのコンビで出走する予定だが、前走から巻き返して重賞2勝目を挙げることができるかどうか。なお、ここまでのキャリアが4戦のカフェファラオが勝てば、グレート制が導入された1984年以降、最少キャリアでのJRA古馬ダート重賞制覇となる。

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