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4日目は血統編をお届けする。サンデーサイレンス(SS)亡き後も、その血を継ぐ馬の活躍が目立つ近年の日本競馬。有馬記念も過去10回中9回でSS系が優勝と、例にもれない。今年もグランプリにふさわしい血統馬が顔をそろえたが、脱落するのは果たしてどの馬か-。なお、すでに脱落した7頭の評価は割愛する。
〔1〕父の舞台適性(最大7点減)
サンデーサイレンス系が2004年から14年まで11年連続Vと圧倒的な強さ。15年も同じヘイルトゥリーズン系のゴールドアクター(父スクリーンヒーロー)が制した。さかのぼれば02、03年もヘイルトゥリーズン系のシンボリクリスエス(父クリスエス)が連覇しており、有馬記念ではこの系統が断然の主力だ。
SS系種牡馬は、ディープインパクト、マンハッタンカフェ、ハーツクライが現役時にこのレースを勝っている。ディープは、産駒が有馬記念を2勝。また、ステイゴールドは現役時3度挑戦して3着が最高ながら、4頭の勝ち馬を出している。ネオユニヴァースは10年の覇者ヴィクトワールピサの父。以上は減点なし。
キタサンブラックの父ブラックタイドはディープインパクトの全兄。現役時にGI勝ちはなく、前述の種牡馬と比べて実績は見劣るが、大きなマイナスにはならない。1点減にとどめる。
ミスタープロスペクター系は過去10年で【0・2・3・18】と分が悪い。このうち【0・1・3・11】のキングカメハメハ産駒サクラアンプルール、ヤマカツエースは3点減。
ノーザンダンサー系も【0・1・0・15】と劣勢。サトノクラウンの父マルジュは、日本での産駒が2頭のみでサンプル数が少ないが、割引は必要だ。3点減。
〔2〕父の底力(最大3点減)
国内最高峰のGIで勝ち負けするには父系の底力も重要だ。自身がGIを制し、父としてもGI馬を出している種牡馬の産駒は減点なし。
父ブラックタイドがGIを勝っていないキタサンブラックは1点減。
〔3〕母系の血統構成(最大3点減)
父だけではなく、母系や母の父などにも注目が必要。この項目では母系の配合種牡馬をチェックする。
キタサンブラックは母の配合がサクラバクシンオー×ジャッジアンジェルーチでは、舞台適性の面で他馬と比較して少々分が悪い。1点減。
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