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◆デキは最高潮〔8〕ロゴタイプ
皐月賞馬(8)ロゴタイプは美浦・北の角馬場でダクを踏んでから、Bコースをキャンターで1周。その後、北馬場横のゲートで枠内の駐立練習を行った。体の張りとツヤは抜群で、デキは最高潮に達しつつある。田中剛調教師は「(調教後に)鞍を着けたまま体重をはかって496キロだから、裸で490キロ(皐月賞486キロ)。ここまで順調に来ている。枠順も皐月賞と同じ青帽(〔4〕枠)だしね。自在性もあるのでしっかり頑張りたい」と2冠達成への手応えを感じている。
◆元気いっぱい〔1〕キズナ
毎日杯-京都新聞杯を連勝中の(1)キズナは、午前6時31分に栗東の坂路を柔らかみのあるフォームで駆け上がり、4ハロン66秒1-17秒1をマークした。引き揚げてくる馬道では首を上下に揺するしぐさを見せ、佐々木調教師は「元気がよすぎるくらい。歩様は問題ないし、すごくいいよ」と満足げだ。東京は初参戦だが、「大丈夫」と愛馬を信頼。「ダービーの出馬投票(23日)の受付登録番号が『111』だったし、(1)番枠に入ってできすぎやね」と勝利の“予兆”も感じている。
◆ソエ問題なし〔9〕エピファネイア
皐月賞2着(9)エピファネイアは、午前7時25分に栗東坂路をリズミカルに駆け上がり、4ハロン61秒2-14秒4をマークした。「追い切り後も変わりないですよ。ソエ(前脚に発症する管骨の骨膜炎)も大丈夫」と角居調教師。東京コースは初めて走るが、母シーザリオは同じ舞台で行われた2005年オークスの優勝馬。「馬混みに入れるレースがしやすい枠ですね。輸送も問題ありません」。トレーナーは07年ウオッカに次ぐダービー制覇を狙っている。
◆態勢は整った〔2〕コディーノ
ひと足早く22日に東京競馬場入りしている(2)コディーノは、厩舎所属の杉原騎手(実戦ではC・ウィリアムズ騎手)を背に僚馬6頭の先頭で馬場入りすると、ダートコースの向こう正面を19~20秒のペースで気分良く流した。馬体の張りも良い。「いつも通りです。あまり軽くして汗をかく(力む)よりはサッと」と、藤沢和厩舎スポークスマンの大江原調教助手。馬の気に任せ、精神面の安定を最優先に調整を進めている。「頭の良い馬ですからね、もう準備に入っていますよ」と、万全の態勢であることを強調していた。
◆仕上がり上々〔5〕メイケイペガスター
皐月賞9着の(5)メイケイペガスターの調子が急上昇している。栗東坂路で4ハロン68秒2をマークし、「追い切りで素晴らしい瞬発力を見せていたし、いい仕上がり」と木原調教師。管理馬をダービーに送り込むのは初めてで「(レース当日の26日は)天気もいいし、馬場もいい。本番でも落ち着いてくれればチャンス」と力を込めた。2月に東京芝1800メートルを舞台にした共同通信杯を制しており、実績あるコースで大仕事をやってのけるか。
◆何も心配なし〔7〕ヒラボクディープ
青葉賞勝ちの(7)ヒラボクディープは、美浦坂路→Wコースでキャンター調整。追い日の後も変わりなく順調にきている。国枝調教師は「心身ともに順調で今のところは何も心配する所がない。坂路からWコースはいつものパターン。馬もピリッとして気持ちが入ってきた」と気配の良さをアピールする。
◆気性は大人に〔10〕タマモベストプレイ
皐月賞5着の(10)タマモベストプレイは、午前10時46分に東京競馬場に到着した。「輸送慣れしてきましたね。スプリングS(2着)の時は落ち着きがなかったけど、前走の皐月賞の時は落ち着いていましたから。気性的に大人になってきました」と、短期間に成長を見せる愛馬を鶴田厩務員は頼もしそうに見つめる。
◆積極策で先手〔3〕アポロソニック
青葉賞2着(3)アポロソニックは美浦南Aコースをキャンターで2周。500キロを超える大型馬で馬っぷりは抜群。ダービーは2005年マイネルレコルト5着以来、2度目の参戦となる堀井調教師は「実感? 当日に東京に行けばわくのかな。ダービーの雰囲気を楽しみたいね。(3)番枠だし、うまく先手を取れれば文句ない」と積極策の構えだ。
◆大人の筋肉に〔4〕クラウンレガーロ
皐月賞8着の(4)クラウンレガーロは、午前11時23分に東京に到着。「おとなしい馬でイレ込んだことはありませんね」と大野木調教助手。デビュー時から馬体重は大きく変わっていないが「背が伸び、大人の筋肉に変わってきていますよ」と、確かな成長を感じている。レース前日の朝はパドックなどを見せる、スクーリングを行う。
◆しまい生かす〔11〕テイエムイナズマ
皐月賞6着(11)テイエムイナズマは、栗東の角馬場(1周500メートル)で軽いキャンター調整。「ここにきて落ち着きが出ているし、雰囲気はいい」と福島調教師は目を細める。今回は距離が400メートル延びるが「以前みたいに引っかかったらもたないが、大人になっている。道中、動くのを遅らせてしまいを生かせれば。ダテにGII(デイリー杯2歳S)を勝ってないよ」と一発を匂わせた。
◆タフさに自信〔12〕サムソンズプライド
プリンシパルSを制した(12)サムソンズプライドは、美浦北Cコースでキャンターを2周消化した。今回が12戦目とメンバー中最多のキャリアを誇る。杉浦調教師は「春の小倉に連れて行ってから馬が良くなった。使って良くなってきたタイプだ」とタフさを強調する。
◆距離心配なし〔13〕マイネルホウオウ
NHKマイルC勝ちから中2週で挑む(13)マイネルホウオウは、美浦南Aコースでキャンターを2周。3度目のダービー出場となる柴田大騎手は「すごく落ち着いていていい状態。間隔が詰まっているが、これだけ攻め馬をやっても疲労は感じない。距離は心配ないし、ダービーにGI馬で出走できるのはうれしい」。
◆さらに良化中 〔15〕フラムドグロワール
NHKマイルC3着の(15)フラムドグロワールは、北村宏騎手を背にダクで東京競馬場のダートコースを1周。追い切りから一夜明けたばかりだが、歩様に硬さはなく順調。大江原調教助手は「馬に合わせて調整。またがったジョッキー(北村宏騎手)は『リラックスしている』と言っていましたし、さらに良くなっています」と説明。前走時も早めの金曜入厩で好結果を出している。
◆順調調整に笑顔〔16〕ペプチドアマゾン
京都新聞杯2着の(16)ペプチドアマゾンは、栗東坂路をキビキビとした脚さばきで駆け上がり、4ハロン64秒6-14秒1をマークした。吉村調教師は「変わりなく順調。力を付けているし、思うような調整ができている」と明るい表情を見せた。開業2年目の新鋭トレーナーは「中団くらいで運ぶのがベスト」とレース展開を読む。
◆心配は大外枠〔18〕ミヤジタイガ
(18)ミヤジタイガは栗東坂路で4ハロン69秒0。弥生賞では2着に入り、コディーノ(3着)、エピファネイア(4着)、キズナ(5着)に先着した実績がある。「変わりなくいい感じだし、体つきもいい。何とかいい競馬をしたいが、枠がなぁ…」と岩元調教師は大外枠を気にかけていた。
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