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【マイルCS】アポロン最高枠!天も神も味方

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【マイルCS】アポロン最高枠!天も神も味方

 マイルCS(20日、京都、GI、芝1600メートル)の枠順が18日、確定した。フランスから2頭の参戦もあり、混戦模様だが、サンケイスポーツ特捜班は前走・富士Sで復活Vをとげたエイシンアポロン(栗東・松永昌博厩舎、牡4歳)に◎。〔3〕枠(5)番の好枠をゲットして、前日の雨も味方する。ノッてる池添謙一騎手(32)を背にGI初制覇を狙う。

 外国馬の実績には一目置くが、過去には欧州のビッグネームが敗退してきた。カク外には鬼門の京都のマイル戦だけに、実績を額面どおりには受け取れない。日本馬の筆頭といえる春の王者リアルインパクトは3歳。安田記念では古馬に比べて4キロ軽かったが、今回は1キロだけ。グランプリボスは前走が物足りなく、リディルは(17)番枠(未勝利)が気になる。レース前日の土曜が終日雨の予報でどこまで影響するのか…。

 道悪が混戦模様に拍車をかける秋のマイル王決定戦。特捜班は、完全復活を果たしたエイシンアポロンで勝負する。

 「思い通りに調教できているし、状態はいい。GIでメンバーは強くなるが、デキのよさで何とかしたい。マイルは一番合っているからね」

 寸分の狂いもない仕上がりに松永昌博調教師が胸を張る。16日の坂路での最終追い切りが圧巻だった。3冠馬オルフェーヴルの主戦、池添謙一騎手を背に重心の低いフォームでウッドチップを蹴り上げ、ラスト1ハロン12秒2と瞬発力が光った。重く力のいる馬場でマークした4ハロン51秒4も優秀。本紙調教採点も最高の『S』評価だ。

 「以前に比べて体がしっかりして気性も大人になっている。京都マイルはいい舞台だし、タイトルを獲れるようしっかり乗りたい」

 久々にコンビを組む池添騎手は、2、3歳時に騎乗していた。GII京王杯2歳Sを勝ち、GI朝日杯FSローズキングダムの2着、弥生賞でヴィクトワールピサの2着となった。のちに、ローズはジャパンCを、ヴィクトは有馬記念・ドバイワールドCを優勝。最強といわれる4歳世代の中でもハイレベルのレースで、もまれて力をつけてきた。パワーアップした姿に3冠ジョッキーも、GIを意識している。

 枠順は〔3〕枠(5)番。最多タイの3勝を挙げているラッキー枠だ。そして、天の神もほほ笑んだ。

 「ゲートがいいので、枠はどこでもよかった。週末は雨のようですが、道悪は得意ですからね」

 担当の中野寿人調教助手は愛馬を頼もしげに見つめる。前走の富士Sでは不良馬場に苦しむライバルを尻目に大外を突き抜けて、1年11カ月ぶりの復活Vとなった。土曜の京都は一日中、雨で馬場の悪化は免れない。良馬場でもGI2着があり問題なく、道悪なら鬼に金棒。完全復活を果たした最強4歳世代の戦士エイシンアポロンにすべての流れが向いてきた。 (特捜班)

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