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今週は重賞が2つありますが、おそらく毎年函館2歳Sを書いていく週になると思います(G1がないときは、『直撃取材! プロ予想家最速予想』で取り上げる以外の重賞を扱うようにしているため)。レース見解パートに関しては、毎年ほぼ同じ内容になるかと思いますが、そこはご理解いただければと思います。ただ、メンバーは違うので、そちらを少し多めに取り上げられたらと考えていますが……。この「……」の意味は後ほど分かると思います(^_^;)。
では、はじめにこのレースのパターンですが、それは開幕週を好時計で勝ってきた馬が人気になり、開催後半の時計がかかる荒れた馬場に苦労して飛ぶというもの。そして逆に、その時計がかかる馬場を味方につける馬が前走ダート馬です。毎年来るわけではありませんが、特に時計がかかる馬場になったときは注目しておいて間違いないと思います。X(旧Twitter)には書きましたが、函館の6日(土)は良馬場としておきながら、おそらく実際は稍重。7日(日)は稍重発表でしたが、実際は重と思っておいたほうがいいはずで、それは勝ち時計からも想像できますよね。その雨残りの馬場で走る影響は出るはずなので、今年も前走ダート馬には気をつけたいと思っています(ちなみに去年の1,3,4番人気馬たちは、開幕前半に使ってきた馬たちですべて連対圏外に沈み、2番人気も府中のキレイな馬場で走って来た馬なので、ある意味同じパターンで飛びました)。
あとは脚質についてですが、基本的に今の時期の新馬を勝ってきた馬は逃げ切り勝ちが圧倒的多数です。2戦目になると同じような馬たちばかりになるので、逃げられずに苦しくなる馬はかなり多く出てきます。ペースも速くなりがちですしね。そのことから、新馬から差して勝つことができた馬は、少しアドバンテージがあるので、通過順も注目してみてほしいと思います。
それでは、2歳戦で人気はどうなるか分かりませんが、上位人気想定の馬を見ていきたいと思います。
1頭目はサトノカルナバル。
前走は直線で弾けて、あのメンバーのなかでは力が違うところを見せての圧勝でした。ただ、稍重とはいえ基本的にキレイな馬場の府中。そして今回はまったく違う条件と言っていい函館に替わります。先ほど述べたように、怪しい人気馬の分類に入りますよね。距離自体は兄弟のジャスティンスカイが1200mでも走ったように、この馬もこなせてもおかしくないはずです。能力でここも上位に来るか、適性の差であっさり負けるか、非常に見どころのある馬で楽しみです。たとえ負けても、本場に戻ればまた巻き返すはずですから、どう転んでも評価は落ちない馬ではあります。
2頭目はエンドレスサマー。
前走は逃げて楽勝でしたが、この馬も飛ぶパターンに該当する馬。一応、4週目での勝利で馬場の面ではほかの馬よりプラスとみるべきですが、今年の函館は先週まで開催中雨がほぼ降らなかったはずです。そうなると、4週目でもかなりいい馬場での勝利となるので、これまた評価が難しくなります。ただ、だからと言ってその次の週の馬を狙うとなると連闘策の馬となり、登録を見ると芝を走った馬ではいない感じ? 今年は6月最後の週の新馬を使ったこの馬を上位と見ていいのかもしれません。あとは人気と相談ですね。
3頭目はニシノラヴァンダ。
前走は抜群のスタートを切って直線では後続を突き放しの楽勝でした。跳びもキレイな馬でバネもあり、期待したい1頭ではありますが、函館2歳Sではそのキレイさが逆にマイナスになる可能性もあります。ここで負けたとしても今後も期待できそうな馬と感じたので、長い目で見ていきたい馬と思っています。
4頭目はヴーレヴー。
「この馬も逃げ切り勝ちで」……って、分かっていたとはいえ、やはり皆同じようなことを書くハメに(笑)。走りとしてはこの馬も悪くなく、いいバネを持っている印象だったので、ニシノと同様今後にも注目の1頭です。
あとはもう、似たようなことを書くだけになりそうなので、これで上位人気想定の馬たちは終わりたいと思います。
2歳戦はサンプルが少ないこともあって、多くの人が「どれが強いの?」となっている状態だと思います。去年は一応、注目馬にゼルトザームも挙げられたので、今年もなんとか注目馬として馬券になる馬を挙げられればいいなと思います。
以上、レース見解でした。毎年難しいレースですが、昨年の当コラムでは前述の10番人気1着ゼルトザームをさすがの推奨。例年と同様の混戦模様ですが、穴馬に指名されるのはどの馬でしょうか。
※以下、注目馬は出走確定前に選定している為、当日上位人気になる可能性、出走取り消しの可能性がございます。又、枠が確定してから見直す場合もある為、注目馬に挙げていない人気薄をプロ予想MAXで本命にする可能性もございます。
■注目馬①カルプスペルシュ
前走はスタート後にふらついてどうなるかと思いましたが、その後は立て直して内で我慢する位置へ。直線でも少し狭いところをしぶとく伸びてきた脚は、この舞台では武器になるので、買い目にはぜひ入れたい1頭です。
■注目馬②リリーフィールド
このレースでは注目の前走ダート馬になります。前走を逃げて勝った馬ではありますが、逃げて勝った馬にも種類があり、ただ逃げて勝った馬と次を見据えて逃げて勝った馬に分かれます。この馬はしまいの伸びを見ると、個人的には後者の分類。父モズアスコットから芝もこなしていいはずですし、母父アグネスタキオンからパワーもあると思うので、楽しみな1頭となりますね。
■注目馬③ラインパシオン
先ほどのリリーフィールドは、前走ダート馬でも多少人気すると思いますが、こちらのラインパシオンはおそらくまったく人気しないはずです。前走は減量騎手でもあり、やっと勝った感はありますが、この馬の母はイナズマアマリリス。これにちょっと惹かれますよね。イナズマアマリリスは、札幌の初芝の時に最低人気(単勝154.5倍)で勝ち、次走のすずらん賞でも2着(その後ファンタジーSも単勝74.6倍で勝利)。そのことから、この馬ももしかしたら洋芝適性があるかもしれませんし、穴をあけるタイプの可能性もあります。資金に余裕があったら買い目にこっそり入れておいてみてはいかがでしょうか。
以上、豚ミンCプロの注目馬とコメントをお届けしました。今週はカルプスペルシュ、リリーフィールド、ラインパシオンの3頭推奨でした。ラインパシオンはかなり人気がなさそうですね。お母さん同様の活躍を期待したいです。それでは、また来週お会いしましょう。
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