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【日刊中山金杯】レッドガランが2馬身半差完勝!

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【日刊中山金杯】レッドガランが2馬身半差完勝!

 2022年の中央競馬が5日、中山、中京で開幕した。中山では中山金杯が行われ、斎藤騎乗で4番人気のレッドガランが鮮やかに抜け出して2馬身半差で完勝。これまで勝ち星がなかった2000メートルでうれしい重賞初制覇を果たした。2着には7番人気のスカーフェイスが入り、8年ぶりに関西馬のワンツー。1番人気のヒートオンビートは3着だった。

 新春に新たな風が吹いた。中山金杯を制したのは斎藤新(あらた)騎手が手綱を取ったレッドガラン。師匠である安田隆調教師のJRA重賞50勝目のメモリアルを、堂々の正攻法Vで送り届けた。

 「安田先生も(2024年2月の定年まで)残り少ないなか、GIを取りたいと思っているので、重賞をまず勝ててよかった。もっと精進して大きな恩返しをしたい」

 引き揚げてきた検量室前、師匠にポーンと背中を叩かれた殊勲の4年目が、晴れやかな笑顔を浮かべた。

 当初、予定していた京都金杯が賞金不足で出走できず、3戦未勝利の2000メートルへ方向転換。しかし「マイルよりはむしろいいと思っていた」とパートナーを信じて5番手追走の強気の攻め。それが大正解で、2008年以降で最大着差となる2馬身半差の完勝劇。「最近では一番具合がいいと思っていたし、先生からも勝つ気で乗ってこいと言われていた。僕も思ったような競馬ができました。自分の苦しい時期も厩舎の皆さんが支えてくれた。結果を残さないとと思っていたし、スタッフさんたちに感謝したい」と20年CBC賞ラブカンプー)以来、自身2度目の重賞Vに感謝の思いがあふれた。

 「京都(金杯)が除外なのでこちらに回ったけど、前に東京(2020年白富士S3着)で乗ったミルコ(デムーロ騎手)が2000メートルも大丈夫と言ってくれてたので、中山ならと思っていました。今日はジョッキーが完璧に乗ってくれたし、とにかく馬のデキがよかった。去年は京都(ケイデンスコール)、今年は中山。金杯を勝つのはいいですね」

 トレーナーも災い転じての金杯連覇に満面の笑みを浮かべ、「こうして距離も克服してくれたし、今後のことはまたいろいろ相談します」と選択肢が増えた未来に夢をはせた。中山新春初笑い。今年は師弟の絆に競馬の神様がほほ笑んだ。(内海裕介)

 ■レッドガラン 父ロードカナロア、母ダンスオンザルーフ、母の父シンボリクリスエス。鹿毛の牡7歳。栗東・安田隆行厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。馬主は(株)東京ホースレーシング。戦績21戦6勝。獲得賞金1億6460万9000円。重賞は初勝利。中山金杯は安田隆行調教師、斎藤新騎手ともに初勝利。馬名は「冠名+優雅に(音楽用語)。優雅にターフを舞う。母名より連想」。

★5日中山11R「中山金杯」の着順&払戻金はこちら

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