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中山の日曜メーン・アメリカジョッキークラブカップは歴戦の古馬が集う伝統のGIIだ。登録13頭と頭数こそ多くないが、ナカヤマナイトやルルーシュといった関東の実績馬が出走予定。その中で注目は関西馬アドマイヤラクティだ。重賞初挑戦だった金鯱賞で小差3着。2戦2勝と中山との相性も良く、初タイトルのチャンスが巡ってきた。
遅れてきた大器にいよいよ、好機がやってきた。アドマイヤラクティは金鯱賞3着後、さらに上昇。意気揚々と東上してくる。
一昨年9月の500万下戦1着から前走まで、なんと11戦連続で3着以内という抜群の安定感。2走前のアンドロメダSではオープン入り初戦にもかかわらず56キロのハンデを課され、それでも自慢の末脚で3着に食い込んだ。
前走の金鯱賞は勝ったオーシャンブルー、2着ダイワマッジョーレとも馬場の内をロスなく走ってきたのに対し、大外を豪快に追い込んできて3着。コース取りが勝負の明暗を分けた格好で、上位2頭と互角の実力は見せつけた。
「前走後はリフレッシュ放牧を挟んで、このレースを目標にしてきました。順調に調整できています」
梅田智調教師が話すように、10日の1週前追い切りは栗東CWコースで5ハロン67秒6、3ハロン37秒9-11秒7を一杯に追われてマーク。ラストの伸びはひときわ目立っていた。「1週前としては動きは上々だし、重賞でもやれるメドが立ったからね。相性のいい中山なら楽しみ」と、トレーナーは昨春に館山特別、湾岸Sと連勝した中山コースでの重賞獲りに意欲を見せている。
金鯱賞で先着を許したオーシャンブルーはその後に出走した有馬記念で2着に善戦し、先着したトウカイパラダイス(4着)は前週の日経新春杯で3着。レベルの高い相手にもまれた経験も大きい。アドマイヤラクティにとって2013年は素質開花の年。スタートダッシュを決めて、重賞ウイナーに上り詰める。
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