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雨が降りやすい時期の開催最終日で、例年は力を要する馬場状態になっていることが多いが、先週のレースを見る限り、今年はまだ芝の状態が良さそう。例年の傾向に注意を払いつつも、極端にパワー型を狙う必要はないだろう。また、ペースが緩まず、上がりがかかる展開になりやすく、2000メートル以上に適性があるスタミナ豊富なタイプにも警戒が必要だ。
先週のラジオNIKKEI賞をファイナルフォームが制し、夏も産駒が好調のディープインパクト。トーセンラーは菊花賞3着の実績があるように、スタミナが豊富。半兄フラワーアレー(米種牡馬)など近親にはダートの活躍馬が多く、パワーも兼備しており、力を要する馬場になっても不安はない。
昨年2着のタッチミーノットはダンスインザダーク×ミスタープロスペクターで、スタミナとパワーを兼備。時計はある程度かかってほしいタイプなので、中山開催だった昨年よりも今年の方が合いそうだ。
エクスペディションは道悪や荒れ馬場を苦にしないステイゴールド産駒。半兄に夏の小倉で良績を残したツルマルヨカニセ(父ダンスインザダーク)がいるなど、この時期のローカル重賞への適性はかなり高い。
ゲシュタルトの父はマンハッタンカフェ。同産駒からはマンハッタンスカイやセラフィックロンプなど、小回り巧者も出ており、福島にも十分対応できる。
エーシンジーラインはジャイアンツコーズウェイ×ダンジグで、スピードの持続力とパワーに優れる。マイペースの逃げを打てれば要注意。
シンゲンは祖母が夏場に関屋記念とセントウルSを勝ったニフティニース。馬力があるのでトップハンデ57・5キロも問題なく、高齢まで活躍する馬が多いホワイトマズル産駒だけに9歳でも侮れない。(血統取材班)
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