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第50回小倉大賞典(21日、小倉11R、GIII、4歳上オープン国際、ハンデ、芝1800メートル、1着本賞金4100万円 =出走16頭)川田将雅騎乗で2番人気のアルバートドックが、後方から直線で内をついて鋭く伸び、重賞初勝利を挙げた。タイム1分46秒7(良)。今月末で定年の松田博資調教師(70)=栗東=は、最後の重賞を勝利で飾った。同馬は今後、栗東・須貝厩舎に転厩する。史上4人目のJRA全10場重賞制覇に挑んだ蛯名騎手のマイネルフロストは、1番人気に支持されたが10着に終わった。
あふれる涙は止まらなかった。アルバートドックを勝利に導いた川田騎手は、松田博調教師への最高の恩返しに声を震わせた。
「本当に勝ててうれしく思います。胸にこみあげるものがありました。きょうは先生に言われた通り、4コーナーまで内ぴったり回ってきました。最後に大きな仕事をしてくれた馬に感謝します」
川田騎手は同じ佐賀県出身で師と仰ぐ松田博師の管理馬で、2014年の桜花賞(ハープスター)を勝つなど活躍。コンビ12度目の重賞Vで師の最後の重賞に花を添えた。
(2)番枠から中団の後ろを追走。3コーナーは最後方だったが4コーナーで最内を回ると、メンバー最速の上がり3ハロン34秒4の鋭い末脚を繰り出し、外のダコールをアタマ差抑えた。
ブエナビスタ、アドマイヤムーンなどの名馬を育ててきた松田博師は「内ラチ沿いを走ってこい、と指示した。掛かるところがなかったのがよかった。最後に重賞を勝ててよかった」と感慨深げに振り返る。名伯楽が育てたアルバートドックは冬の小倉で素質を開花させ、さらなる活躍を目指す。 (森本昭夫)
★21日小倉11R「小倉大賞典」の着順&払戻金はこちら
アルバートドック 父ディープインパクト、母ゴールデンドックエー、母の父アンユージュアルヒート。鹿毛の牡4歳。栗東・松田博資厩舎所属。北海道白老町・(有)社台コーポレーション白老ファームの生産馬。馬主は(株)G1レーシング。戦績13戦4勝。獲得賞金1億1222万9000円。重賞初勝利。小倉大賞典は松田博資調教師が2014年ラストインパクトに次いで2勝目、川田将雅騎手は06年メジロマイヤー、14年ラストインパクトに次いで3勝目。馬名の意味は「イギリス港湾都市リバプールにあるウォーターフロント地区」。
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