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【霧プロのキーホース診断】中山金杯2024 燻り続ける高い能力! マテンロウレオはブレイクのきっかけを掴めるか?

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【霧プロのキーホース診断】中山金杯2024 燻り続ける高い能力! マテンロウレオはブレイクのきっかけを掴めるか?


ウマニティプロ予想家・が、今週の重賞出走馬の中から、特に的中への鍵を握りそうな1頭にフォーカス。指数・血統・調教を中心とした“予想的イマジネーション”で掘り下げていきます。



マテンロウレオ
新しい年の始まりは気分的には新鮮だ。予想や馬券に接することの多い私のような人種は特にそう思ってしまう。新たな一年、ゼロからのスタート。なんと甘美な響きだろうか。昨年得た物だけはしっかりと生かして、失ったものはきっぱりと忘れて、今年の予想や執筆に繋げよう。頑張るぞ、おー(無感情)。

……といった筆者のようなことを、今回取り上げるマテンロウレオも思っている気がしてならない。
3歳時にきさらぎ賞を制しクラシックに挑んだ本馬だが、皐月賞とダービーでは見る影もなく惨敗。その後は中距離路線を歩み、中日新聞杯で2着、強力メンバーの集った京都記念でも2着。その勢いでG1の大阪杯でも4着と健闘すると、適性外と思われた天皇賞(春)でも5着に踏ん張って見せた。
この勢いならばどこかでもう一つ重賞タイトルを獲ってブレイクを果たしても不思議ではないと思えたが、その後は札幌記念で14着、オールカマーで12着、チャレンジCで5着と煮え切らない走り。春の頃の内容を思うと、物足りない内容が続く。
そんな本馬が挑むのが、今年最初の重賞の一つ・中山金杯。昨年下半期の悪い流れを断ち切って、ここから再上昇のきっかけを掴むことができるのだろうか。いつも通りに各要素から掘り下げていきたい。

まず指数面だが、いい流れでレースに臨めていた京都記念から天皇賞(春)までは、着順が示す通りに高い数字を記録している。これはG3レベルを遥かに超えた数字であり、この内容のまま走れれば、今回の相手関係ならば楽に勝ち負けに持ち込めるはずだ。
だが、状態一息のまま臨み、巧拙分かれる特殊な馬場状態の中で惨敗した札幌記念以降、指数は急降下。オールカマーチャレンジCでは多少戻してきたものの、春に比べると明らかに走れていないと思える内容が続く。
明確に春と違うと思えるのがレースぶりで、札幌記念以降の本馬は何か謎のスイッチが入ってしまったかのように力みが全面に出た走りをするようになっている。3200mの天皇賞(春)でも比較的上手に折り合っていた馬とはまるで別馬のようで、こうした面が最後の伸びに影響している気がしてならない。今回も道中リラックスして走れるかどうかが好走への鍵となるだろう。


血統的には父がハーツクライ、母父がブライアンズタイムと、見た目にはこの時期の中山向きのスタミナやパワーを備えている構成に映る。
が、曲者なのが母系の血で、母のサラトガヴィーナスはダート1000mで逃げ勝っていたような前向きな気性の持ち主。産駒も同じような短距離適性を示す馬が多く、本馬と全く同じ血を持った全兄インスピレーションも、年を経るごとに中距離→マイル→短距離と主戦場を移していった。
本馬の近走のレースぶりからはこの母系の自己主張が少しずつ出てきた印象を受けるだけに、気性的な面でマイル寄りに適性がシフトしている可能性もありそうだ。

調教面においてはいつも好時計が出る馬で、この中間もコースで単走ながらしっかりとした時計が出せている。若干ではあるが、近走時よりも力みは少なめであるように映るので、このくらいのテンションのまま道中を乗り切れれば、いい頃の伸びが復活しても不思議ではない。

こうして纏めてみると、”能力は十分に通用級のものを持ち、状態も悪くない。だがゲートが開いたらどうなるか分からない”という、予想的には極めて難しい存在であることが分かる。
筆者としても、全てが上手く運ぶことに期待して印を託すか、距離短縮などで条件を変えてきた時に改めて評価するか決めかねているのが正直なところだ。
ある意味新年のおみくじのような馬なので、運試しで狙ってみるのも手か。新年一発目で大吉なら嬉しいが、大凶なら普通のレース以上の精神的ダメージを受けそうなので、引くかどうかは慎重に考えてみたい。


(きり)プロフィール
ウマニティ公認プロ予想家。レース研究で培った独自の血統イメージに加え、レース戦績や指数等から各馬の力関係・適性を割り出す”予想界のファンタジスタ”。2023年1月には、長年の活躍が認められ殿堂プロ入りを果たす。

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