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【天皇賞・春】反応抜群ジャスティンパレスに令和の〝盾男〟ルメールが断言「勝つ自信ある」

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【天皇賞・春】反応抜群ジャスティンパレスに令和の〝盾男〟ルメールが断言「勝つ自信ある」

京都競馬場改修後初のGⅠとなる天皇賞・春(30日、芝3200メートル)の水曜追い切りが26日、東西トレセンで行われた。栗東では前哨戦の阪神大賞典を勝ったジャスティンパレス(栗・杉山晴、牡4)が、併せ馬で上々の反応を見せて先着。全体の時計が控えめだったため、調教評価は「A」にとどまったが、手綱を取ったクリストフ・ルメール騎手(43)=栗=は好感触に自信をのぞかせた。

冷たい雨を吹き飛ばす快走で、盾取りをアピールした。前哨戦の阪神大賞典を制したジャスティンパレスが、青鹿毛の馬体を弾ませる。手綱を取ったルメール騎手は納得の表情を浮かべた。

「元気いっぱいで、最初は一生懸命走っていたけど、最後は彼の大きいストライドを使えていました。反応、呼吸も良かったです。勝つ自信はあります」

栗東CWコースでブライトファントム(3歳1勝)を1~2馬身ほど追いかけてスタート。少し行きたがる場面もあったが、3コーナーで折り合うと、4コーナーで内から接近。直線はひと呼吸置いてからスッと加速して、半馬身先着した。


馬なりのまま重馬場でラスト1ハロン12秒0の切れ味を披露。全体の時計が6ハロン83秒0と特筆するほどではなかったため、調教評価は「A」どまりながら、気配は上々だ。1週前には同じく栗東CWコース併せ馬でビッシリ追われ、6ハロン81秒0―11秒4の好時計をマークして先着しており、調整に抜かりはない。

前走の阪神大賞典は1馬身3/4差の快勝で、素質馬が本格化の兆しをみせた。2歳時以来のコンビ結成で3戦3勝と好相性の鞍上は「当時からとてもいい馬でしたが、体が大きくなってパワーアップしていた」と成長を実感する。444キロでデビューし、前走時は472キロ。「スタミナがあります。最後までいいペースを維持できる」とステイヤーとして成長したことを強調した。

今週末は空模様があやしい見通しで、渋った馬場も想定されるが、杉山晴調教師は「本音を言えば良馬場でやりたいですが、ルメール騎手とも『今、京都の馬場は状態がいいし、少々の雨ならノープロブレム』という話はしました」と情報交換したことを明かした。京都コースは全面改修を終えて、開催2週目。多少の雨なら、それほど影響はないかもしれない。

阪神開催だった昨年、7馬身差で圧勝したタイトルホルダーの1強ムードが漂うが、ルメール騎手は「天皇賞は僕にとって特別なレース。新しい京都競馬場で、またGⅠを勝ちたいです」と闘志満々だ。春の盾は同じディープインパクト産駒のフィエールマンで2019、20年に連覇。秋も含めれば、18年秋から20年秋まで春秋の天皇賞を5連覇している。〝令和の盾男〟は、早くも王者撃破をイメージしていた。(山口大輝)

杉山晴紀調教師TALK

--前走の阪神大賞典はどう見た

「スローペースでも折り合いを欠くことなく道中、脚もたまっていました。本番に向けて、見通しの良い競馬ができたと思いました」

--3カ月ぶりで16キロ増。肉体面の成長は


「牧場でしっかり体を作ってくれて帰厩時に490キロぐらいあり、調教もビシッと追い切ることができました。今回も帰厩後、480キロ以上あったので、大きく成長したなと思います」

--コース、距離への見通し

「距離に関しては心配していません。前回も折り合いはバッチリでしたしね。京都もディープインパクト産駒は相性がすごくいいので、プラスに働くんじゃないかと個人的には期待しています」

--相手関係を含めてどんなレースをイメージ

「前走はスローからのヨーイドンだったのですが、菊花賞では速い流れにしっかり乗って、最後まで一生懸命走ってくれていました。今なら、どんなペースにも対応できると思っています」

★ルメール騎手は令和の盾男

フランス出身のルメール騎手は2002年から短期免許、15年からは外国人初のJRA騎手として日本で騎乗。近年、天皇賞では春秋ともに大活躍しており、18年秋にレイデオロで初めて勝つと19、20年は春はフィエールマン、秋はアーモンドアイで連覇した。22年秋にイクイノックスで勝ち、近5年で〝6勝〟。令和の盾男といっても過言ではないだろう。

★見逃せない阪神大賞典組


阪神大賞典天皇賞・春の主要な前哨戦のひとつ。過去10年では阪神大賞典出走馬が、本番でも6頭連対している。勝ち馬に限定すると9頭が本番に出走して2勝、2着2回、3着2回(右表)と馬券圏内に6頭も来ている。2006年にはジャスティンパレスの父ディープインパクトが、阪神大賞典Vをステップに春の盾も勝利。父に続くことができるか。

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