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JRA(日本中央競馬会)は8日、令和5年度新規調教師試験の合格者を発表した。日本ダービー3勝など、歴代4位のJRA通算2613勝を挙げる福永祐一騎手(46)=栗東・フリー=が、試験挑戦1年目で難関を突破した。今年もGⅠ2勝を挙げてジョッキーとして円熟期を迎えている中でも、来年2月いっぱいでの引退を決断。3月からは調教師としてセカンドキャリアをスタートさせる。
日本を代表するジョッキーが、新しい景色を見るためにムチを置く。黒のスーツ姿で会見場に現れた福永騎手は、晴れ晴れとした表情でマイクを握った。
「いよいよだな、とワクワクしています。年々、競走馬への興味が高まっていました。調教師として、もっと一頭の馬に深く関わって、責任を持って馬生を豊かなものにしたい、という思いに駆られました」
歴代4位のJRA通算2613勝(8日現在)。2018年のワグネリアン、20年に史上3頭目となる無敗での3冠を達成したコントレイル、21年のシャフリヤールで制した日本ダービー3勝は武豊騎手の6勝に次ぐ歴代2位だ。今年もフェブラリーS(カフェファラオ)、皐月賞(ジオグリフ)のGⅠ2勝を含めて96勝を挙げるなど、第一線で活躍している。1984年のグレード制導入後、GⅠで複数勝利を挙げた翌年の調教師転向は、06年にオークス、秋華賞(ともにカワカミプリンセス)を制した本田優元騎手以来で極めて異例。それでも、競走馬に対する探求欲が引退を決断させた。
「今の立場に何の不満もないけど、経験則を生かして競走馬を作り上げていく方が面白そう。自分の人生だから、楽しいと思うことをやりたい」
今年2月に始めた調教師試験対策の勉強もまったく苦ではなかった。騎乗制限はせず、騎手の仕事をまっとうしながら一発で狭き門を突破した。
家族への思いも転機となった。天才と称された父・福永洋一元騎手は、79年の落馬事故で重傷を負って引退した。このときまだ2歳だった祐一を大事に育ててきた母・裕美子さんは、騎手になることに猛反対したが、それを押し切ってジョッキーになる道を選んだ。自身も落馬事故で多くのけがを負いながらも、宿命と受け止めてキャリアを重ねてきた。だが、昨年12月12日の香港競馬での落馬は話が違った。
病院に緊急搬送されたが、コロナ禍で単身での海外遠征だったため、家族も連絡が取れない事態に。幸いにも左鎖骨骨折で済んだものの、妻や3人の子供の気持ちを思いやると…。「これ以上、心配はかけられへん。それに今の自分は家族がいなくなると、どうにかなってしまうと思うからね」。己の欲求だけではなく、大切なものも守るため、復帰後は国内騎乗に専念して準備を進めた。
「これまでと変わらず、1レースごとに全力、最善を尽くしていきたいです」
2月末の引退まで約2カ月半。支えてくれる人への感謝を胸に、騎手・福永祐一の集大成を披露する。
■福永 祐一(ふくなが・ゆういち) 1976(昭和51)年12月9日生まれ、46歳。滋賀県出身。栗東・北橋厩舎所属で96年3月にデビューし、同年53勝で最多勝利新人騎手。99年桜花賞(プリモディーネ)でGⅠ初制覇。2011、13年にJRAリーディング獲得。8日現在、JRA通算2613勝。重賞はGⅠ34勝を含む159勝。160センチ、52キロ。元騎手の福永洋一は実父。競馬開催日に本紙でコラム「新ユーイチが行く」を連載中。
◆調教師試験…JRAは毎年、28歳以上の者を対象に競馬法や獣医師的な知識を問う筆記・口頭試験、身体検査、人物考査をする調教師試験を行っている。幅広い知識が必要となるため、合格率は毎年10%に満たない難関。今年は受験者133人に対して合格者7人だった。また、騎手と調教師の兼業は許可されていない。調教師になると馬主から預託された馬を管理・育成し、目標としたレースに向けて仕上げていくとともに、厩舎スタッフの労務や給与支払いなど、経営者として管理していくことが主な業務となる。
◆福永騎手アラカルト
◆通算2613勝…歴代4位、現役では3位。
◆GⅠ34勝…グレード制導入の1984年以降で3位タイ。
◆重賞159勝…歴代4位、現役では3位。
◆クラシック12勝…武豊騎手の22勝に次ぐ2位。
◆同一クラシック連続連対…オークス(2004年~07年)の4年連続は、横山典騎手の菊花賞(03年~06年)に並ぶ最多タイ。
◆デビュー年53勝…三浦皇成騎手の91勝、武豊騎手の69勝、加賀武見騎手の58勝に次ぐ4位。
◆リーディング…11年に133勝を記録して初のJRA首位。同時に史上初の親子リーディングを達成。父洋一元騎手は70年~78年まで9回。
◆2000勝…史上8人目、現役では5人目。デビューから21年4カ月14日での達成は武豊騎手の15年6カ月21日に次ぐ史上2位のスピード。
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