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浜中騎乗で6番人気のソウルラッシュが重賞初挑戦で勝利。マイルに転じてから4連勝で、優先出走権を得た安田記念(6月5日、東京、GⅠ、芝1600メートル)で頂点奪取を目指す。1番人気のホウオウアマゾンが半馬身差の2着に入った。
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雨上がりのターフを豪快に突き抜けた。重賞初挑戦のソウルラッシュが、破竹の4連勝でタイトル奪取。泥だらけになりながらJRA通算1100勝を決めた浜中騎手が、喜びをかみしめた。
「すごく強かったです。早く達成したいのはやまやまでしたが、期待に応えられず、なかなか結果が出ませんでした。節目を無事に達成できて良かったです」
スタートがもうひとつだったことで、馬のリズムに合わせて直線勝負に切り替えた。道中は後方で脚を温存し、4コーナーで鞍上がゴーサインを出すとエンジン点火。「しっかり反応してくれましたし、途中から『かわせるな』という感じでした」。馬場の大外からメンバー中、最速の上がり(3ハロン34秒1)を繰り出し、ライバルたちを一気に飲み込んだ。鮮やかすぎる勝ちっぷりに、池江調教師も「相当力をつけていますね」と目を細める。
2000メートルで新馬戦を勝利し、3歳春はクラシックを目指して中距離路線を歩んだが、勝ち切れないレースが続いた。転機となったのが、昨年暮れの陣営の決断。当初から適性を見込んでいたマイルに矛先を向け、快進撃が始まった。「マイルというのも良かったと思いますし、馬も成長しています。喉の状態も去年の今頃は良くなかったけど、秋に復帰してから良くなりました。すべてがいい方向に出ています」とトレーナー。コンビ結成後4連勝の鞍上も「この馬にはマイルの距離にしてからしか乗っていないので、いいタイミングで巡り合えました」と喜びを口にする。
今後は短期放牧で心身ともにリフレッシュして安田記念へ。「重賞初挑戦で豪快なレースを見せてくれましたし、次のGⅠはさらに期待をもって挑めます」と浜中騎手は力を込める。グランアレグリア(ヴィクトリアマイル、マイルCS)、ダノンキングリー(安田記念)といった昨年のマイルGⅠ勝ち馬が引退し、抜けた主役がいないマイル戦線に誕生した超新星。無敗の最強タッグが、ノンストップで頂点まで上り詰める。(斉藤弘樹)
■ソウルラッシュ 父ルーラーシップ、母エターナルブーケ、母の父マンハッタンカフェ。黒鹿毛の牡4歳。栗東・池江泰寿厩舎所属。北海道日高町・下河辺牧場の生産馬。馬主は石川達絵氏。戦績10戦5勝。獲得賞金1億1135万7000円。重賞は初勝利。マイラーズCは池江泰寿調教師が2014ワールドエースに次いで2勝目、浜中俊騎手は13年グランプリボスに次いで2勝目。馬名は「魂の突進」。
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