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【金鯱賞】圧巻の逃走V!ジャックドール5連勝でいざ大阪杯

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【金鯱賞】圧巻の逃走V!ジャックドール5連勝でいざ大阪杯

藤岡佑騎乗で1番人気のジャックドールが、逃げ切りで破竹の5連勝。勝ち時計1分57秒2は堂々のコースレコードで、重賞初制覇を飾った。次走は優先出走権を獲得した大阪杯(4月3日、阪神、GⅠ、芝2000メートル)でビッグタイトルを狙う。2着はレイパパレ、3着はアカイイトとGⅠ馬2頭が続いた。

圧巻の逃走Vだ。重賞初挑戦ながら、1番人気に支持されたジャックドールが、鮮やかな逃げ切りで、1勝クラスから破竹の5連勝。タイトル奪取に成功した。レイパパレアカイイトのGⅠ馬2頭を完封する走りに、引き揚げてきた藤岡佑騎手は「よかった!」と白い歯を見せ、父・健一調教師とがっちりと握手。その強さを絶賛した。

「いつもより4コーナーの手応えが苦しい感じだったのでどうかなと思ったんですけど、ターフビジョンを見て、相当強いなと思いました。とても軽くて、力強いし、他の馬では感じたことがないストライドです」

スタートを決めてハナに立ち、前半5ハロン59秒3で通過。1馬身ほどのリードを保ちながら直線へ向くと、最後までしっかりと伸びて後続を突き放した。走破時計1分57秒2は、2017年にストロングタイタンがマークした従来の記録を1秒1も上回るコースレコード。藤岡調教師は「時計が速くて上がりが速ければ、後ろは来ないからね」と笑みを浮かべた。


19年のセレクションセール(税抜き3200万円)で、指揮官がほれ込んだ逸材。「馬っぷりもバランスも良かった。なかなかそんな馬はいないから」と、前原敏行オーナーに懇願した。3歳時のプリンシパルS5着後に休養させたことで素質が開花。「昔は調教でへこたれていたけど、今は(馬体も)しっかりしてきたね」と成長ぶりを認める。

次走の大阪杯は、昨年の年度代表馬エフフォーリアが参戦。現役最強馬と初対決になるが、今の勢いなら期待は高まるばかりだ。鞍上も「すごく強い馬ですし、さらに大舞台で同じようにいい走りができれば」と夢を膨らませる。

〝テンよし、中よし、しまいよし〟のジャックドール。中距離界に現れた新星が、仁川の舞台でも旋風を巻き起こす。(長田良三)

ジャックドール 父モーリス、母ラヴァリーノ、母の父アンブライドルズソング。栗毛の牡4歳。栗東・藤岡健一厩舎所属。北海道日高町・クラウン日高牧場の生産馬。馬主は前原敏行氏。戦績9戦6勝。獲得賞金1億4752万円。重賞は初勝利。金鯱賞藤岡健一調教師が初勝利、藤岡佑介騎手は2007年ローゼンクロイツに次いで2勝目。馬名は「人名より+黄金(仏)」。

★13日中京11R「金鯱賞」の着順&払戻金はこちら

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