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【京成杯】オニャンコポンがクラシック戦線に名乗り

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【京成杯】オニャンコポンがクラシック戦線に名乗り

 京成杯が16日、中山競馬場で行われ、菅原明騎乗で6番人気のオニャンコポンが鮮やかに差し切り。これが産駒のJRA重賞初制覇となった父エイシンフラッシュとの親子制覇を果たし、クラシック戦線へと名乗りを上げた。2着は5番人気のロジハービンが入り、1番人気アライバルは4着に終わった。

 “偉大な馬”へ、また一歩近づいた。西アフリカのガーナなどで使用されるアカン語で“偉大な者”を意味し、一度聞いたら誰もが忘れない馬名のオニャンコポンが重賞初制覇。中団追走から中山の急坂を力強く突き抜けて、メンバー中ただ一頭の2勝馬が混戦を断ち切った。

 昨年の東京新聞杯カラテ)に次ぐJRA重賞2勝目を飾った菅原明騎手は、「力のある馬だと思っていたので、結果を出せてうれしいです。馬主さんや厩舎関係者の方々のサポートあってこその勝利です。感謝しかありません」とはじけるような笑顔を見せた。

 これまでの3戦と同様にゲートをポンと出たが、違ったのはその後。好位ではなく、中団追走を選択した。「前回はいつも通りに前めで運びましたが、3~4コーナーで脚がなかったので。下げたというより、全体的に脚をためました」。新馬、百日草特別を連勝して挑んだホープフルSは11着。GIの壁にはね返された。その前回の敗戦を踏まえた作戦がピタリとはまった。

 「乗れているジョッキーだから『任せるよ』とは言っていたけど、人気馬を前に行かせながら、あれだけ下げたのは度胸だよね」と小島調教師も鞍上を絶賛。「まだまだ乗り越えなきゃいけない壁はあるけど、それであれだけ走れるんだからね。いい成績を残して、ポンちゃんと競馬を盛り上げたい」と期待をふくらませている。

 父エイシンフラッシュは2010年にこのレースを制し、日本ダービー制覇へとつなげた。父にJRA重賞初勝利をプレゼントした孝行息子も、今後は大舞台を目指していく。「前回がいい負け方ではなかったぶん、今回は半信半疑でしたが、これからは自信をもって挑めます」と若きパートナーは胸を張った。

 「オニャンコと一緒にもっともっと勝って、有名になりたいです!」

 いざクラシックへ-。重賞タイトルを手に堂々と挑んでいく。 (三浦凪沙)

★16日中山11R「京成杯」の着順&払戻金はこちら

 ■オニャンコポン…父エイシンフラッシュ、母シャリオドール、母の父ヴィクトワールピサ。鹿毛の牡3歳。美浦・小島茂之厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。馬主は田原邦男氏。戦績4戦3勝。獲得賞金5783万5000円。重賞は初勝利。京成杯小島茂之調教師、菅原明良騎手ともに初勝利。馬名は「偉大な者(アカン語)」。

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