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マーメイドSが14日、阪神競馬場で16頭によって争われ、酒井騎乗で7番人気のサマーセントが2番手追走から抜け出してV。格上挑戦だったが50キロのハンデを生かして、重賞初挑戦で初勝利を飾った。2着は2番人気のセンテリュオ、藤田菜七子騎乗のナルハヤは4着だった。
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荒れるハンデ重賞は今年も波乱の決着だ。格上挑戦のサマーセントが、50キロを生かして重賞初勝利。2018年アンドリエッテ、19年サラスに続き、条件馬の勝利は3年連続8回目となり“歴史”は引き継がれた。
「この馬の形でスムーズにリラックスして運べたので楽でしたね。僕はつかまっているだけでした。素直ですてきな女の子ですね」
晴れやかな笑顔で引き揚げてきた酒井騎手は、右拳を力強く握った。外めの〔7〕枠(13)番から仕掛けて、道中は2番手で流れに乗る。稍重馬場をこなし、手応え良く最後の直線へ。鞍上の左ムチに呼応して再加速すると、残り100メートルで逃げるナルハヤをかわして先頭。センテリュオの猛追を3/4馬身差でしのぎ、タイトルをつかみ取った。
斉藤崇調教師は「逃げ馬の後ろで絡まれず、自分のリズムで運べたのが良かったです。去年に比べてカイ食いが良くなって、体つきも性格も全体的に良くなっています」と、4歳を迎えての充実ぶりにうなずく。厩舎も好調で、NHKマイルC(GI)のラウダシオンに続く今年の重賞3勝目。開業5年目で自身の年間最多記録を更新した。
「今後は状態を見ながらです。成長してもっと良くなってくれればと思います」と結んだトレーナー。夏の香りという馬名の通り、この夏、ブレークしそうだ。(川端亮平)
★14日阪神11R「マーメイドS」の着順&払戻金はこちら
■サマーセント 父ハービンジャー、母プリムローズレーン、母の父サンデーサイレンス。黒鹿毛の牝4歳。栗東・斉藤崇史厩舎所属。北海道日高町・ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社の生産馬。馬主はゴドルフィン。戦績12戦4勝。獲得賞金7177万2000円。重賞は初勝利。マーメイドSは斉藤崇史調教師、酒井学騎手ともに初勝利。馬名は「夏の香り」。
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