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サンケイスポーツ賞フローラステークスが26日、東京競馬場で17頭によって争われ、4番人気のウインマリリンが好位から抜け出し、鞍上の横山武史騎手(21)=美・鈴木伸=とともに重賞初制覇を飾った。2番人気でクビ差2着のホウオウピースフルまでがオークス(5月24日、東京、GI、芝2400メートル)の優先出走権を獲得。1番人気スカイグルーヴは5着に敗れた。
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無観客でも、重賞初Vの重みに変わりはなかった。4年目の横山武騎手がウインマリリンでV。オークス切符をつかみ取り、ガッツポーズだ。
「どんなレースでも勝つのはうれしいですが、重賞はよりいっそううれしいです」。17度の重賞挑戦で3着が最高だったが、騎乗フォームの改造など努力が実った。絶好の(3)番枠を生かして先行。1000メートル通過が58秒6の速い流れにも、4番手のインで対応した。
「理想は逃げ馬の後ろでしたが、そこは(父の横山)典弘騎手に取られてしまったので。それでもいい位置で競馬ができたし、手応えが良かったのでペースは気にしなくていいかと」。直線では馬の間を割って先頭へ。強風で砂ぼこりが舞い、残り300メートル付近でムチを落としたが、懸命に追って後続を振り切った。
「(ムチの落下は)恥ずかしいですが、馬の力で勝てました。人の指示に従う馬なので、距離は延びても大丈夫」と意欲を見せた。厩舎からマルターズディオサ、インターミッションなどに続くオークス出走候補に、手塚調教師は「うちにはいい3歳牝馬が多いけど、その中でも遜色ないと思っていた。2400メートルになるのは、もっといい」と自信をのぞかせる。
GIは昨年の日本ダービー(リオンリオン15着)に騎乗している横山武騎手だが、「あのときは(騎乗停止の父の)代打で騎乗。今回は自分で権利を取ったので、より気を引き締めて臨みたい」。この日は10R(13番人気)、11R(4番人気)、12R(12番人気)と怒濤の3連勝で締めた。新時代を担うホープが、ウインマリリンとともにオークスで新風を吹き込む。(柴田章利)
■ウインマリリン 父スクリーンヒーロー、母コスモチェーロ、母の父フサイチペガサス。栗毛の牝3歳。美浦・手塚貴久厩舎所属。北海道新冠町・コスモヴューファームの生産馬。馬主は(株)ウイン。戦績4戦3勝。獲得賞金7162万9000円。重賞は初勝利。サンスポ賞フローラSは手塚貴久調教師、横山武史騎手ともに初勝利。馬名は「冠名+女性名」。
■横山武史(よこやま・たけし) 1998(平成10)年12月22日生まれ、21歳。茨城県出身。2017年3月にデビュー。同年13勝、18年に35勝、19年には54勝と着実に勝ち星を伸ばしている。今年は25勝で関東リーディングトップ(短期免許が終了し、帰国したマーフィーの27勝を除く)。横山典弘騎手の三男で、長兄は横山和生騎手。祖父は横山富雄元騎手。JRA通算127勝(26日現在)。
★26日東京11R「サンスポ賞フローラS」の着順&払戻金はこちら
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