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春シーズンのマイル王決定戦。1984年のG1格付け後しばらくは5歳以上(現在の4歳以上)のみで争われていたが、1996年より4歳(現在の3歳)の出走が認められるようになり、世代を問わずその時点における真のチャンピオンを決める一戦となった。第35回(1985年)はこのレースを含めマイルG1・3勝の実績を残したニホンピロウイナーが快勝。第40回(1990年)は稀代のアイドルホース・オグリキャップが、武豊を背にレコードタイム(当時)で圧勝劇を演じてみせた。なお、第61回(2011年)にはリアルインパクトが3歳馬として初めて勝利を飾っている。これまでに2連覇を達成したのは、第2~3回(1952~1953年)のスウヰイスー、第42~43回(1992~1993年)のヤマニンゼファー、第58~59回(2008~2009年)のウオッカ、第72~73回(2022~2023年)のソングラインの4頭。また、過去には第45回(1995年)のハートレイク/ Heart Lake、第50回(2000年)のフェアリーキングプローン/Fairy King Prawn、第56回(2006年)のブリッシュラック/ Bullish Luck、と3頭の外国調教馬が勝利を収めている。
1986年以降の優勝馬を掲載しています。優勝馬の馬齢は2000年以前も現行表記と統一しています。
回数 | 開催日 | 優勝馬 | 性齢 | 勝ち タイム |
騎手 | 調教師 | レース 結果 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第74回 |
2024年6月2日 東京 芝1600m |
ロマンチックウォリアー | セ6 | 1:32.3 | J.マクドナルド | 外 | シャム | 全着順を 見る | |
第73回 |
2023年6月4日 東京 芝1600m |
ソングライン | 牝5 | 1:31.4 | 戸崎圭太 | 美 | 林徹 | 全着順を 見る | |
第72回 |
2022年6月5日 東京 芝1600m |
ソングライン | 牝4 | 1:32.3 | 池添謙一 | 美 | 林徹 | 全着順を 見る | |
第71回 |
2021年6月6日 東京 芝1600m |
ダノンキングリー | 牡5 | 1:31.7 | 川田将雅 | 美 | 萩原清 | 全着順を 見る | |
第70回 |
2020年6月7日 東京 芝1600m |
グランアレグリア | 牝4 | 1:31.6 | 池添謙一 | 美 | 藤沢和雄 | 全着順を 見る | |
第69回 |
2019年6月2日 東京 芝1600m |
インディチャンプ | 牡4 | 1:30.9 | 福永祐一 | 栗 | 音無秀孝 | 全着順を 見る | |
第68回 |
2018年6月3日 東京 芝1600m |
モズアスコット | 牡4 | 1:31.3 | C.ルメール | 栗 | 矢作芳人 | 全着順を 見る | |
第67回 |
2017年6月4日 東京 芝1600m |
サトノアラジン | 牡6 | 1:31.5 | 川田将雅 | 栗 | 池江泰寿 | 全着順を 見る | |
第66回 |
2016年6月5日 東京 芝1600m |
ロゴタイプ | 牡6 | 1:33.0 | 田辺裕信 | 美 | 田中剛 | 全着順を 見る | |
第65回 |
2015年6月7日 東京 芝1600m |
モーリス | 牡4 | 1:32.0 | 川田将雅 | 美 | 堀宣行 | 全着順を 見る | |
第64回 |
2014年6月8日 東京 芝1600m |
ジャスタウェイ | 牡5 | 1:36.8 | 柴田善臣 | 栗 | 須貝尚介 | 全着順を 見る | |
第63回 |
2013年6月2日 東京 芝1600m |
ロードカナロア | 牡5 | 1:31.5 | 岩田康誠 | 栗 | 安田隆行 | 全着順を 見る | |
第62回 |
2012年6月3日 東京 芝1600m |
ストロングリターン | 牡6 | 1:31.3 | 福永祐一 | 美 | 堀宣行 | 全着順を 見る | |
第61回 |
2011年6月5日 東京 芝1600m |
リアルインパクト | 牡3 | 1:32.0 | 戸崎圭太 | 美 | 堀宣行 | 全着順を 見る | |
第60回 |
2010年6月6日 東京 芝1600m |
ショウワモダン | 牡6 | 1:31.7 | 後藤浩輝 | 美 | 杉浦宏昭 | 全着順を 見る | |
第59回 |
2009年6月7日 東京 芝1600m |
ウオッカ | 牝5 | 1:33.5 | 武豊 | 栗 | 角居勝彦 | 全着順を 見る | |
第58回 |
2008年6月8日 東京 芝1600m |
ウオッカ | 牝4 | 1:32.7 | 岩田康誠 | 栗 | 角居勝彦 | 全着順を 見る | |
第57回 |
2007年6月3日 東京 芝1600m |
ダイワメジャー | 牡6 | 1:32.3 | 安藤勝己 | 美 | 上原博之 | 全着順を 見る | |
第56回 |
2006年6月4日 東京 芝1600m |
ブリッシュラック | セ7 | 1:32.6 | B.プレブル | 外 | クルーズ | 全着順を 見る | |
第55回 |
2005年6月5日 東京 芝1600m |
アサクサデンエン | 牡6 | 1:32.3 | 藤田伸二 | 美 | 河野通文 | 全着順を 見る | |
第54回 |
2004年6月6日 東京 芝1600m |
ツルマルボーイ | 牡6 | 1:32.6 | 安藤勝己 | 栗 | 橋口弘次 | 全着順を 見る | |
第53回 |
2003年6月8日 東京 芝1600m |
アグネスデジタル | 牡6 | 1:32.1 | 四位洋文 | 栗 | 白井寿昭 | 全着順を 見る | |
第52回 |
2002年6月2日 東京 芝1600m |
アドマイヤコジーン | 牡6 | 1:33.3 | 後藤浩輝 | 栗 | 橋田満 | 全着順を 見る | |
第51回 |
2001年6月3日 東京 芝1600m |
ブラックホーク | 牡7 | 1:33.0 | 横山典弘 | 美 | 国枝栄 | 全着順を 見る | |
第50回 |
2000年6月4日 東京 芝1600m |
フェアリーキングプローン | セ5 | 1:33.9 | R.フラッド | 外 | アラン | 全着順を 見る | |
第49回 |
1999年6月13日 東京 芝1600m |
エアジハード | 牡4 | 1:33.3 | 蛯名正義 | 美 | 伊藤正徳 | 全着順を 見る | |
第48回 |
1998年6月14日 東京 芝1600m |
タイキシャトル | 牡4 | 1:37.5 | 岡部幸雄 | 美 | 藤沢和雄 | 全着順を 見る | |
第47回 |
1997年6月8日 東京 芝1600m |
タイキブリザード | 牡6 | 1:33.8 | 岡部幸雄 | 美 | 藤沢和雄 | 全着順を 見る | |
第46回 |
1996年6月9日 東京 芝1600m |
トロットサンダー | 牡7 | 1:33.1 | 横山典弘 | 美 | 相川勝敏 | 全着順を 見る | |
第45回 |
1995年5月14日 東京 芝1600m |
ハートレイク | 牡4 | 1:33.2 | 武豊 | 外 | ビン・ス | 全着順を 見る | |
第44回 |
1994年5月15日 東京 芝1600m |
ノースフライト | 牝4 | 1:33.2 | 角田晃一 | 栗 | 加藤敬二 | 全着順を 見る | |
第43回 |
1993年5月16日 東京 芝1600m |
ヤマニンゼファー | 牡5 | 1:33.5 | 柴田善臣 | 美 | 栗田博憲 | 全着順を 見る | |
第42回 |
1992年5月17日 東京 芝1600m |
ヤマニンゼファー | 牡4 | 1:33.8 | 田中勝春 | 美 | 栗田博憲 | 全着順を 見る | |
第41回 |
1991年5月12日 東京 芝1600m |
ダイイチルビー | 牝4 | 1:33.8 | 河内洋 | 栗 | 伊藤雄二 | 全着順を 見る | |
第40回 |
1990年5月13日 東京 芝1600m |
オグリキャップ | 牡5 | 1:32.4 | 武豊 | 栗 | 瀬戸口勉 | 全着順を 見る | |
第39回 |
1989年5月14日 東京 芝1600m |
バンブーメモリー | 牡4 | 1:34.3 | 岡部幸雄 | 栗 | 武邦彦 | 全着順を 見る | |
第38回 |
1988年5月15日 東京 芝1600m |
ニッポーテイオー | 牡5 | 1:34.2 | 郷原洋行 | 美 | 久保田金 | 全着順を 見る | |
第37回 |
1987年5月17日 東京 芝1600m |
フレッシュボイス | 牡4 | 1:35.7 | 柴田政人 | 栗 | 境直行 | 全着順を 見る | |
第36回 |
1986年5月11日 東京 芝1600m |
ギャロップダイナ | 牡6 | 1:35.5 | 柴崎勇 | 美 | 矢野進 | 全着順を 見る |
明治、大正、昭和の3時代にわたって競馬の発展に大きく貢献し、東京優駿(日本ダービー)の創設にも尽力した安田伊左衛門氏の功績を称え、「安田賞」の名称で1951年に創設。1958年に安田氏がこの世を去ったあと、現在の「安田記念」に競走名が改められた。グレード制導入以前はハンデ戦だったこともありレースレベルは高くなかったが、1984年にG1となってからは状況が一変。歴史にその名を轟かすトップホースが多く参戦するようになった。以来、マイルチャンピオンシップが秋のマイル王決定戦、こちらが春のマイル王決定戦という位置付けで、芝1600mにおける最高峰レースの一角として存在感を誇示している。国内では1993年という早い時期から国際レースになったこと、2005年から2011年までは「アジア・マイル・チャレンジ」の対象レースに組み込まれていたこともあり、かつては香港勢を中心に外国調教馬の参戦も多くみられた。また、2016年より「ブリーダーズカップ・チャレンジ」に指定。勝ち馬に対し、当該年のブリーダーズカップマイル(アメリカ)への優先出走権ならびに出走登録料の免除、輸送費の一部負担の特典が付与されるようになった。現在は「デスティナシオンフランス」にも指定されており、2017年からは1~3着馬にジャック・ル・マロワ賞(フランス)、2021年からは1~3着馬にムーラン・ド・ロンシャン賞(フランス)の優先出走権が与えられている。
第1~2回(1951~1952年)は7月上旬。第3~33回(1953~1983年)は原則として6月上旬~中旬。第34~45回(1984~1995年)は5月中旬。第46回(1996年)以降は原則として6月上旬に開催されている。
施行場所:東京芝1600m(左回り) 出走資格:3歳以上 1着賞金:1億8000万円 負担重量:定量
東京競馬場のパドック裏手には、安田記念の競走名の由来となった安田伊左衛門氏の像が建てられている。
1951年 | 東京芝1600m、4歳(現在の3歳)以上、ハンデキャップ、「安田賞」として創設 |
---|---|
1953年 | スウヰイスーがレース史上初の2連覇を達成 |
1958年 | 競走名を「安田記念」に改称3位入線のマサタカラは失格 |
1960年 | 施行距離を芝1800mに変更 |
1962年 | 施行距離を芝1600mに変更 |
1967年 | 中山芝1600m(外)で施行 |
1972年 | 馬インフルエンザの流行にともない7月23日に順延 |
1984年 | 競走名を「農林水産省賞典安田記念」に改称G1(国内独自)に格付け出走資格を5歳(現在の4歳)以上、負担重量を定量に変更混合競走に指定(~1992年) |
1990年 | オグリキャップが東京芝1600mのコースレコードを更新 |
1993年 | 国際競走に指定ヤマニンゼファーがレース史上2頭目の2連覇を達成 |
1995年 | 指定交流競走に指定 |
1996年 | 出走資格を4歳(現在の3歳)以上に変更 |
2003年 | アグネスデジタルが東京芝1600mのコースレコードを更新 |
2004年 | 国際G1に格付け |
2005年 | 「アジア・マイル・チャレンジ」に指定(~2011年) |
2009年 | ウオッカがレース史上3頭目の2連覇を達成 |
2012年 | ストロングリターンが芝1600mの日本レコードを更新 |
2016年 | 「ブリーダーズカップ・チャレンジ」に指定 |
2017年 | 1~3着馬にジャック・ル・マロワ賞の優先出走権を付与(~現在) |
2018年 | 「デスティナシオンフランス」に指定 |
2020年 | COVID-19の流行により無観客競馬として開催 |
2021年 | 1~3着馬にムーラン・ド・ロンシャン賞の優先出走権を付与(~現在) |
2022年 | 「安田伊左衛門生誕150周年記念」として実施 |
2023年 | 「競馬法100周年記念」として実施 |
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