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兵庫チャンピオンシップは、菊水賞に始まって園田ダービーで終わる兵庫三冠の二冠目であるが、過去21回の歴史の中で、地方馬が優勝したのは第1回のミツアキサイレンス(笠松)と第2回のロードバクシン(兵庫)のみ。過去10年でも3着以内だったのは、2019年のバンローズキングス(兵庫)の3着のみ。南関東などの他地区もこの時期がクラシックシーズンにあたり、他地区からの参戦がないこともあり、中央馬の独壇場となっている。
その中央馬の中でも断然有力なのは、1勝クラス以上で2着馬に0.5秒差以上着差をつけて勝利している馬だ。それらの過去10年のこのレースでの成績は【4・3・1・1】。1着の該当馬は、2017年のタガノディグオ、2018年のテーオーエナジー、2019年のクリソベリル、2022年のブリッツファング。2着の該当馬は、2019年のヴァイトブリック、2020年のダノンファラオ、2021年のゴッドセレクション。3着の該当馬は、2017年のクイーンマンボ。唯一の4着馬は、リゾネーターで4着だが、これについては後で述べる。
さらに伏流Sの連対馬も有力でこのレースでの成績は、【2・4・0・1】と優秀だ。1着の該当馬は、2013年のコパノリッキー、2015年のクロスクリーガー。2着の該当馬は、2014年のランウェイワルツ、2015年のリアファル、2021年のゴッドセレクション、2022年のノットゥルノ。唯一、4着以下だったのは、2017年のリゾネーター(4着)だが、同馬は前走の伏竜Sが1月5日以来の約3ヵ月の休養明けだったことから、休養明け好走の反動が出たものと推測される。
また、同年のヒヤシンスSの連対馬も有力。過去10年のこのレースでの成績は【1・2・1・0】と複勝率100%だ。1着の該当馬は、2014年のエキマエ。2着の該当馬は、2014年のランウェイワルツ、2016年のゴールドドリーム、2019年のヴァイトブリック。2013年のソロル。ヒヤシンスSの優勝馬は2015年のゴールデンバローズ、2017年のエポカリス、2022年のコンバスチョンのように、UAEダービーに向かうこともあるが、出走してくるようであれば、伏竜Sの連対馬と同じように信頼できる。
逆に、穴馬はわりとパターン化しており、伏竜Sで3着以下だった馬の巻き返し。その中でも伏竜Sで4角5番手以内だった馬がよく巻き返している、該当馬は2013年のソロル(2番人気・3着)、2016年のケイティブレイブ(2番人気・1着)、2017年のノーブルサターン(5番人気・2着)、2020年のダノンファラオ(2番人気・2着)、2022年のノットゥルノ(2番人気・2着)。遡れば2012年に5番人気で3着のプーラヴィーダも前記に該当している。
これは伏竜Sが短距離路線馬の出走により、前が苦しい流れになるからだろう。伏竜Sで3着以内だと人気になるが、敗退すると人気を落とすので、ヒモ穴に一考の価値はある。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・中央の1勝クラス以上で0.5秒差以上圧勝した実績のある馬。
・前走の伏竜Sで連対した馬。
(伏竜Sが3ヵ月以上の休養明けだった場合を除く)
・同年のヒヤシンスSの連対馬。
●穴馬候補
・前走の伏竜Sで4角5番手以内でレースをした馬。
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