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京王杯スプリングCが15日、東京競馬場で17頭によって争われ、M・デムーロ騎乗で1番人気のラウダシオンが早め先頭から押し切って、昨年のNHKマイルC以来の勝利。安田記念(6月6日、東京、GI、芝1600メートル)の優先出走権を獲得した。クビ差の2着に10番人気トゥラヴェスーラ。8番人気のカイザーミノルが3着だった。
◇
約1年の眠りから、強いラウダシオンが目を覚ました。相性のいい府中で昨年のNHKマイルC以来のV。優先出走権を得た安田記念に向けて、復活をアピールした。
「(近走は)展開や馬場が合わないことが多かったけど、きょうはやっと良馬場。展開も向いたし、この感じならと思いました」
ミルコ・デムーロ騎手が笑みを浮かべた。GI制覇後は好走と凡走の差が激しかったが、歯車がかみ合えば力が違った。逃げるビオグラフィーを無理には追いかけずに離れた2番手から虎視眈々。「手応えは抜群だったけど先頭に立つと物見するので、少し(追い出しを)待ちました」と余裕を持ってゴーサインを出すと、早々に抜け出して後続を振り切った。
この日から東京でもファンの入場が再開。ゴール前の声援に「温かい応援ありがとうございます。お客さんがいると全然(気持ちが)違います」と感謝の言葉を述べるミルコ。「能力があるし、本番も楽しみです」とミルコが話すラウダシオンが、東京で再びGIの舞台を盛り上げる。(柴田章利)
★15日東京11R「京王杯SC」の着順&払戻金はこちら
■ラウダシオン 父リアルインパクト、母アンティフォナ、母の父ソングアンドアプレイヤー。鹿毛の牡4歳。栗東・斉藤崇史厩舎所属。北海道白老町・(有)社台コーポレーション白老ファームの生産馬。馬主は(有)シルクレーシング。戦績12戦5勝。獲得賞金2億6975万9000円。重賞は2020年GI・NHKマイルCに次いで2勝目。京王杯スプリングCは斉藤崇調史教師が初勝利、ミルコ・デムーロ騎手は17年レッドファルクスに次いで2勝目。馬名は「グレゴリオ聖歌の続唱の一つ。母名より連想」。
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