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【日本ダービー】ウインカーネリアン鹿戸師「素直にうれしい」

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【日本ダービー】ウインカーネリアン鹿戸師「素直にうれしい」

 ホースマンの誰しもが憧れる日本ダービーに、今年は調教師4人と騎手2人が初参戦。開業13年目の鹿戸雄一調教師(58)=美=は、皐月賞4着のウインカーネリアンで夢舞台に立つ。厩舎ゆかりの血を受け継ぐ期待馬で、師匠の久保田金造元調教師(故人)に続くダービー制覇に挑む。

 人生初の大舞台が迫ってきた。鹿戸雄一調教師は騎手時代を含め日本ダービー初出場。23日に58歳の誕生日を迎え、気持ちも新たに皐月賞4着のウインカーネリアンを競馬の祭典に送り出す。

 「騎手としてデビューした頃からダービーに出たいと思っていた。特別なレースだし、みんなここを目指して頑張っているから。調教師になってからもダービーに出走できる馬をつくりたいという気持ちでやってきたので、出場できるのは素直にうれしい」

 新型コロナ禍で無観客での開催。くしくも師匠、久保田金造元調教師が1944年にカイソウでダービーを制したときは、第二次世界大戦の影響で今年と同じ無観客開催。能力検定競走として施行された。

 「カイソウの話に関しては『当時は戦争中で、レースはお客さんがいないなかで勝ったんだ』というぐらいしか聞いていない。もともと口数が少なくて物静かな人だったから。今回は記念撮影や表彰式もない。大観衆の声援が後押しになるので、ファンがいないのはやはり寂しいですね」

 カイソウの優勝時は、馬主の来場や記念撮影はあった。それもないのはダービー史上初めてだ。

 「多くのスポーツが自粛や延期を余儀なくされているなかで、競馬開催を続けさせてもらっているのはありがたいことです。一日も早い収束を願うだけですが、今は競馬開催を続け、ファンの方々に楽しんでもらえるために、できることを当たり前にやっていくだけ」

 ウインカーネリアン皐月賞4着でダービーの優先出走権を獲得。その後、オーナーサイドと協議し参戦が決まった。父スクリーンヒーローは厩舎を開業した2008年、定年で解散した矢野進厩舎から移籍。同年、重賞初勝利(アルゼンチン共和国杯)とGI初制覇(ジャパンC)をもたらしてくれた。その産駒で挑むだけに、トレーナーの思い入れは強い。

 「デビュー当時は幼かった気性も、レースを使いながら徐々に成長してきた。皐月賞は2番手で気分良く走り、上位馬は強かったが、最後までよく粘っていた。中間は厩舎で調整することで体重も減らなくなっている。距離は2400メートルに延びるが、自分の競馬をして頑張ってほしい」

 カイソウ、ダイゴホマレとダービー2勝を挙げた久保田金造調教師の最後のまな弟子が、厩舎ゆかりの血を持つ期待馬にベストの仕上げを施し、世代最高峰の戦いに挑む。(片岡良典)



日本ダービーの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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