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中山の芝2500メートルはスタートから最初のコーナーまでの距離が短い。外枠から好位を取ろうとすると距離ロスの多い外を回らされる可能性が高くなる。力が抜けた馬なら克服できるが、基本的に内枠有利なコースだ。
連載でピックアップしてきたアドマイヤラクティは〔5〕枠(10)番、トゥザグローリーは〔7〕枠(13)番と真ん中より外に入った。
その半面でオルフェーヴルは内枠でゲートに後入れできる偶数の〔3〕枠(6)番をゲットした。1頭だけ突き抜ける格好になった◎オルフェーヴルが完勝する。
2011年の3冠馬オルフェは、その年の有馬記念でGI6勝の女傑ブエナビスタを撃破した。一昨年、昨年と世界最高峰の仏GI・凱旋門賞で連続2着と競馬史に残る活躍をしてきた優駿だ。
18日に坂路で行われた最終追い切りは先行した僚馬に何とか併入する物足りない内容。「凱旋門賞もそうだったが、おとなしすぎる」と池江調教師は慎重だが、「80点はあげられる」とも。これだけの名馬に絶好調はいらない。実際、「7割のデキ」(池江師)だった昨年の宝塚記念で2着ルーラーシップに2馬身差をつけて完勝している。
自分の印、オルフェを信じ、今年最後の大勝負をかけたい。的中馬券を胸に王者の引退式を取材するのが楽しみだ。
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