2015年11月10日(火) 20:00
伊吹雅也
伊吹雅也の週末メイン「1点」分析 2015年11月10日号
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▼2015年11月15日(日) 京都11R エリザベス女王杯
【日本調教馬の、同年、かつJRA、かつ3歳以上か4歳以上、かつ1600m以下のレースにおいて9着以内となった経験の有無別成績(2009年以降)】
●あり [0-0-1-33](複勝率2.9%)
●なし [4-6-5-51](複勝率22.7%)
→同年に3歳牝馬クラシック戦線のレースを除く1600m以下のレースで善戦してしまった馬は不振。ヴィクトリアマイルなどの短距離戦に見向きもしなかった馬を重視するべきでしょう。
▼2015年11月14日(土) 東京11R 東京中日スポーツ杯 武蔵野ステークス
【同年、かつJRA、かつダート、かつ1600万下から上のクラス、かつ出走メンバー中2位以内の上がり3ハロンタイムをマークしたレースにおける優勝経験の有無別成績(2009年以降)】
●あり [6-6-2-31](複勝率31.1%)
●なし [0-0-4-47](複勝率7.8%)
→しばらく勝ち切れていない馬、芝のレースや地方のダートグレード競走を主戦場としてきた馬、先行力の高さを活かしたいタイプはそれぞれ割り引きたいところ。特別登録を行った馬のうち、2015年、かつJRA、かつダート、かつ1600万下から上のクラス、かつ出走メンバー中2位以内の上がり3ハロンタイムをマークしたレースにおいて優勝経験があるのは、ゴールデンバローズ、チャーリーブレイヴ、ノンコノユメ、フィールザスマート、ベルゲンクライ、モーニンの6頭だけです。
▼2015年11月14日(土) 京都11R デイリー杯2歳ステークス
【JRAの重賞において4着以内となった経験がなかった馬の、血統別成績(2009年以降)】
●父がサンデーサイレンス系種牡馬 [5-3-2-17](複勝率37.0%)
●父がサンデーサイレンス系以外の種牡馬 [0-1-1-32](複勝率5.9%)
→JRAの重賞で善戦した経験があった馬を除くと、好走馬の大半はサンデーサイレンス系種牡馬の産駒。また、同じくJRAの重賞において4着以内となった経験がなかった馬のうち、前走の着順が2着以下だった馬は2009年以降[0-1-1-16](複勝率11.1%)と苦戦していました。
▼2015年11月15日(日) 福島10R 福島2歳ステークス
【前走の出走頭数別成績(2011年以降)】
●12頭以下 [0-0-0-17](複勝率0.0%)
●13頭以上 [4-4-4-37](複勝率24.5%)
→多頭数になりがちなこともあって、少頭数のレースを経由してきた馬は過信禁物。また、前走の馬体重が440kg未満だった馬も2011年以降[0-1-1-26](複勝率7.1%)と安定感を欠いています。
▼2015年11月15日(日) 福島11R 福島記念
【同年、かつJRA、かつ重賞、かつ芝1600~2000mのレースにおいて4着以内となった経験の有無別成績(2008~2010年、2012~2014年)】
●あり [6-3-3-25](複勝率32.4%)
●なし [0-3-3-51](複勝率10.5%)
→2008年以降、かつ福島芝2000mで施行された年は、同年にJRAの重賞で善戦した経験のある馬が優勢。波乱含みのハンデキャップ競走ですが、実績の面で見劣りする馬は評価を下げるべきでしょう。
▼2015年11月15日(日) 東京11R オーロカップ
【血統別成績(2012年以降)】
●父がサンデーサイレンス系種牡馬 [0-0-2-16](複勝率11.1%)
●父がサンデーサイレンス系以外の種牡馬 [3-3-1-22](複勝率24.1%)
→2012年以降の優勝馬3頭はいずれも単勝オッズが10倍以上。難解な一戦ですが、特にサンデーサイレンス系種牡馬の産駒は人気を裏切りがちです。
■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)
埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』で「データ分析」のコーナーを担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラムなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『現在(いま)の勝負気配が分かる 騎手×調教師 黄金タッグ』(ガイドワークス)、『一口馬主の愉しみ(競馬道OnLine新書)』(スタンダードマガジン)、『本当に儲かる騎手データブック 馬券の勝ち組は騎手を野次らない(競馬王新書EX008)』(ガイドワークス)、『門外不出! 投票データから分かった! WIN5の鋭い買い方』(東邦出版)、『WIN5(五重勝)ほど儲かる馬券はない!! 少点数で驚愕配当をモノにする絶対的セオリー(競馬王新書)』(白夜書房)。今年8月26日には最新刊『コース別 本当に儲かる騎手大全』(ガイドワークス)が発売された。 |
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2014年12月23日(火) 20:00
伊吹雅也
伊吹雅也の週末メイン「1点」分析 2014年12月23日号
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▼2014年12月28日(日) 中山10R 有馬記念
【前走の着順別成績(2009年以降)】
●3着以内 [4-4-2-23](複勝率30.3%)
●4着以下 [1-1-3-38](複勝率11.6%)
→基本的に前走好走馬が強いレース。なお、前走の着順が4着以下だった馬のうち、JRA、かつ芝2000~2400mのGⅠで優勝経験のなかった馬は[0-0-2-29](複勝率6.5%)と連対例がありません。
▼2014年12月27日(土) 中山09R クリスマスローズステークス
【前走の着順別成績(2004年以降)】
●5着以内 [8-9-8-46](複勝率35.2%)
●6着以下 [2-1-2-41](複勝率10.9%)
→こちらも前走好走馬が圧倒的に優勢。過去の傾向を見る限り、たとえ前走が新馬、未勝利やダートのレースでも評価を下げる必要はなさそうです。
▼2014年12月27日(土) 中山11R 師走ステークス
【同年の8月以降、かつJRAのレースにおける優勝経験の有無別成績(2009~2011年の師走ステークス、2012~2013年のフェアウェルステークス)】
●あり [5-5-3-17](複勝率43.3%)
●なし [0-0-2-48](複勝率4.0%)
→今回とほぼ同じ条件で施行された2009~2011年の師走ステークスと2012~2013年のフェアウェルステークスは、同年の8月以降に優勝経験のない馬が不振。特別登録を行った馬のうち、今年の8月以降、かつJRAのレースにおいて優勝経験があるのは、カシュカシュ、サンマルデューク、フィールザスマートの3頭だけでした。
▼2014年12月27日(土) 阪神11R 阪神カップ
【馬番別成績(2010年以降)】
●1~9番 [0-0-3-33](複勝率8.3%)
●10~18番 [4-4-1-26](複勝率25.7%)
→近年は外めの枠に入った馬が優勢。なお、馬番が1~9番だった馬のうち、前走の4コーナーを3番手以下で通過した馬は[0-0-1-27](複勝率3.6%)とさらに苦戦しています。
▼2014年12月28日(日) 中山09R ホープフルステークス
【前走の条件別成績(2004年以降のラジオNIKKEI杯2歳ステークス)】
●JRAの重賞 [4-4-3-7](複勝率61.1%)
●JRAのオープン特別、500万下 [5-4-2-48](複勝率18.6%)
●JRAの新馬、未勝利 [1-2-5-40](複勝率16.7%)
→昨年までのラジオNIKKEI杯2歳ステークスは、前走でJRAの重賞に出走していた馬が堅実。このレースでも同様の傾向が続くでしょう。なお、前走がJRAのオープン特別、500万下だった馬のうち、その前走で4着以下に敗れていた馬は[0-0-0-19](複勝率0.0%)と好走例なし。また、前走がJRAの新馬、未勝利(かつ前走の着順が1着)だった馬のうち、その前走で2位入線馬に0.3秒以上のタイム差をつけられなかった馬も[0-0-2-26](複勝率7.1%)と連対例がありません。
■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)
埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。的確でわかりやすいデータ分析に定評があり、JRAホームページ内『今週の注目レース』で「データ分析」のコーナーを担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラムなどさまざまなメディアに活躍の場を広げている。競走馬への一口出資やペーパーオーナーゲーム(POG)などにも造詣が深く、近年はWIN5研究の第一人者としても知られるようになった。近著に『現在(いま)の勝負気配が分かる 騎手×調教師 黄金タッグ』(ガイドワークス)、『一口馬主の愉しみ(競馬道OnLine新書)』(スタンダードマガジン)、『本当に儲かる騎手データブック 馬券の勝ち組は騎手を野次らない(競馬王新書EX008)』(ガイドワークス)、『門外不出! 投票データから分かった! WIN5の鋭い買い方』(東邦出版)、『WIN5(五重勝)ほど儲かる馬券はない!! 少点数で驚愕配当をモノにする絶対的セオリー(競馬王新書)』(白夜書房)。12月5日には監修を務めた人気シリーズの最新刊『ウルトラ回収率 2015-2016』(ガイドワークス)が発売された。 |
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