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【朝日杯FS】キングダム、2歳王者襲名だ

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【朝日杯FS】キングダム、2歳王者襲名だ

 《本紙の狙い》ローズキングダムを本命に推す。新馬戦でセンスの良さを見せつけ、続く東スポ杯2歳Sでは非凡な勝負根性を披露。バランスのとれた好馬体の持ち主で身のこなしも柔らかい。欠点が少なく、総合点の高い素質馬といっていい。最終追い切りの動きは絶好で仕上がりは文句なし。スピードがあるので、1600メートルにも難なく対応でき、コース替わりも問題ないタイプ。無傷のV3でGI制覇を成し遂げ、2歳チャンピオンの座に就く。京王杯2歳Sを快勝したエイシンアポロンが相手の筆頭。脚質は自在で、展開などに左右されにくいタイプだ。ダイワバーバリアンが▲。この枠ならば、ロスなく直線勝負に徹することができる。

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 前日発売で1番人気の(8)ローズキングダムは、午後5時52分に中山競馬場へ到着。午前9時半に栗東トレセンを出発したが、事故渋滞などで輸送に約8時間半を要した。到着後も落ち着いて、与えられたカイバもしっかり食べており、輸送の影響は感じさせない。池平厩務員は「2回目の長距離輸送だから問題ない。朝早く(カイバを)食べさせたから、腹が減っていたんだろう」と愛馬の元気な様子に胸をなで下ろす。「今までと変わりなく、好調をキープ。何の不安もなく出走できそう」と自信をもって送り出す。

 矢作厩舎2頭は午後5時過ぎに到着。(2)ダイワバーバリアンの甲斐調教助手は「輸送はおとなしかったですよ。暴れたりすることもなかったですし。美浦回りも経験していますからね」。前走は栗東→美浦→東京競馬場の輸送を克服しての快勝だっただけに、到着が遅くなったことも気に留めていない様子。「内枠が当たったのは良かった。ここならば脚をためることができますしね」と好位で我慢しての抜け出しを頭に描く。

 京王杯2歳Sを勝った(12)エイシンアポロンは、関西馬では一番乗りで午前11時45分に到着。「ほとんど止まることなく、輸送はスムーズでした」と湊調教助手はホッとした表情。ハードな追い切りを消化しても馬は元気いっぱいで、「追い切りはしっかり動いたし、その後もふだんと変わりなくカイバを食べています。今のところ不安らしい不安はありませんね」と好調をアピールする。厩舎にとっても初GIがかかる1戦だが、万全の態勢で出走できそうだ。

 東スポ杯2歳S2着の(15)トーセンファントムは午後5時過ぎに到着。非常に落ち着いた雰囲気で、「1時間くらい予定より遅れましたが、前走も輸送後はリラックスしていたし、ふだんもおとなしい馬ですから」と高橋調教助手は笑顔を見せた。「ここ2週間くらいで、かなり成長してきたと思います。外枠を引きましたが、来年(のクラシック)を狙うのであれば見せ場を作って欲しいですね」と控えめながらも、潜在能力の高さを信頼している様子だった。

 94年にフジキセキが制した朝日杯FS(当時は3歳S)で親子制覇に挑む(6)キングレオポルドは、坂路4ハロン65秒5-48秒2-15秒7(馬なり)を1本登坂して翌日の決戦に備えた。「いつもおとなしい馬だし、追った後の疲れもなく順調。前に行った馬の後ろでうまく我慢できればいいね。流れも少し速くなれば」と橋本調教助手。マイルの前走でレコード勝ちした豊かなスピードで上位争いを目指す。

 午前9時に栗東を出発した関西馬では、午後5時の(5)ダッシャーゴーゴーが最も早い到着だった。安田景調教助手は「かなり渋滞していたけれど、ふだんからおとなしい馬なので。これが影響することはないと思います」と不安は感じていない。「前走時より追い切りの動きは良かったですし、乗っていても素軽さを感じます。この中間はハードな調教を積んできたので、それが競馬で出てくれれば」と1番人気で4着だった京王杯2歳Sからの上積みを強調した。

 (9)エーシンホワイティは、「渋滞はなくスムーズでしたし、馬運車の中でもじっとしていましたよ」と米盛調教助手が話すように、小倉へ2回、福島へ1回遠征があるだけに長距離輸送は慣れたものだ。「馬は競馬場に1泊すると落ち着くんですよね。安藤勝さんは距離が延びて良さそうといってくれたし、体調はいいので何とかならないかな」。芝1200メートルで2回レコードをマークした速力をマイルでも生かせれば人気馬を脅かすかもしれない。

 (4)ヒットジャポットは関東圏への輸送は初めてだが、夏に函館→札幌の輸送を3回こなしており、車から降りてきても落ち着いた姿を見せた。「基本的にはおとなしい馬で、輸送は問題ないです」と宇佐見調教助手。短期放牧明けの前走が鮮やかな内容で、未勝利→500万特別を連勝中だ。「放牧に出して馬が良くなりました。体重は変わらないですが、背が伸びました。いい雰囲気ですよ」と短期間で成長した愛馬を誇らしげに語った。なお福永騎手が土曜の阪神で落馬負傷したため、江田照騎手に乗り替わりとなった。

 京王杯2歳S6着(14)キョウエイアシュラの田代調教助手は「輸送はおとなしかったよ。前走でも経験しているし、北海道でも何度も輸送していたから」と柔和な表情を見せた。「前走は歯替わりで食いが細かったこともあったし、状態は前走よりいいと思う。外枠になったけれど、スタートがあまりいい方ではないから、ここならば揉まれることもなさそう。折り合いは問題ないし、馬ごみも気にならないから」と実績馬の逆襲を期待している。

 (16)ニシノメイゲツは角馬場→ポリで1ハロン16~17秒のキャンターを1周。キビキビとしたスムーズなフットワークで前日調整を終了した。「特別なことは何もしないが、いつも通りの感じで普通キャンター。重心は低くて乗っていても気持ちがいい。仕上がりはいいいし、やり残したこともない。2走前の芙蓉Sも外を回りながら勝ったんだから、大外枠でも気にならない」と高木調教助手。外枠不利の定説を覆し、2戦2勝の中山マイルで頂点を狙う。

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