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NHKマイルCの「俺のチェックポイント」は2日目。東京サンスポの山口遥暉記者が、ニュージーランドT2着のボンドガールに注目した。半年ぶりの実戦をひと叩きされ、心身両面での上積みは見込めるのか。陣営にアタックした。
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レース史上初めて牡、牝の2歳チャンピオン対決が実現。注目は当然、ジャンタルマンタルとアスコリピチェーノに集まるが、どちらも前走で敗れての参戦だ。伏兵の台頭も考えられる。
気になるのはボンドガールだ。前走・ニュージーランドTは外傷明けで半年ぶりだったが、それでも0秒1差2着に食い込んだあたりに相当なポテンシャルを感じた。NZT2着馬は過去10年で7頭が出走して3連対と上々の成績。ダイワメジャー産駒も過去3勝を挙げており、一発の条件はそろっている。
ぐずついた空模様の下、30日は美浦坂路を4ハロン67秒7で駆け上がった。見届けた手塚調教師は「前走は休養期間がどのぐらい影響するのか、そのあたりの不安はありましたね。その点、今回はおっかなびっくりではなく調教をやれていますし、上積みはありますよ」と笑顔だ。
個人的に好感を持っているのは、中間の伸び伸びとした雰囲気。Wコースの1週前追い切りで自己ベストとなるラスト1ハロン11秒0をマークできたのも、精神面が充実しているからだろう。そのあたりを指揮官に尋ねると、「2戦目(サウジアラビアロイヤルC2着)を負けたときは馬が苦しいような感じ。阪神JFの1週前もストレスがたまっているような走りでしたね。ガス抜きもできたし、今は気持ちの面でいい状態できています」と教えてくれた。上昇カーブを描いているのは間違いないだろう。
阪神JFはレース当週に放馬で右前肢を打撲したために回避を余儀なくされ、桜花賞は3分の2の抽選に漏れて除外の憂き目に。〝悲劇のヒロイン〟がようやくGⅠの晴れ舞台にたどり着こうとしている。相手は強くなるが、「東京で勝っているし、ペースが上がった方が折り合いを心配しなくていい」とトレーナー。続けて、「武君(武豊騎手)が継続で乗ってくれるのも心強いね。一番よかった」とうなずいた姿が印象的だった。
JRA通算4500勝まで〝あと3〟と迫っているレジェンド。ボンドガールでメモリアルVがあるかも-。もちろん最終評価はまだだが、そんな予感を抱かせてくれた。(山口遥暉)
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