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GⅠシリーズは京都から東京に舞台を移して天皇賞・秋(29日、芝2000メートル)が行われる。ロンジンワールドベストレースホースランキングで世界1位をキープしているイクイノックス(美浦・木村哲也厩舎、牡4歳)と、昨年の日本ダービー馬ドウデュース(栗東・友道康夫厩舎、牡4歳)が再び激突する大注目の一戦だ。
イクイノックスは昨年のこのレースを制すと、有馬記念もV。さらに、今年3月のドバイシーマクラシックを逃げ切り、前走・宝塚記念では後方から大外一気でGⅠ4連勝を果たした。昨年の日本ダービーではドウデュースのクビ差2着に敗れたが、ルメール騎手は「この1年半で強くなったし、勝つ自信があります」とリベンジと同時に史上3頭目の連覇へ意欲十分だ。
ドウデュースは2月の京都記念を圧勝してドバイターフへ向かったが、左前肢跛行のため無念の出走取り消し。それから7カ月間隔があいたが、栗東CWコースでは好時計を連発しており、復活への準備は整ってきている。昨年に世代の頂点を極めた末脚で、再び世界ナンバーワンホースを封じ込める。
それに割って入るのがプログノーシス(栗東・中内田充正厩舎、牡5歳)だ。今年は金鯱賞で重賞初制覇を果たすと、香港のクイーンエリザベスⅡCで2着に好走。豪華メンバーになった前走の札幌記念では稍重馬場をものともせず4馬身差の圧勝を果たし、完成の域に達したことを印象付けた。国内9戦中8戦でメンバー最速の上がり3ハロンをマークする豪脚が、府中の長い直線で火を噴くか-。
紅一点のスターズオンアース(美浦・高柳瑞樹厩舎、4歳)は昨年の桜花賞、オークスの2冠馬。今年は大阪杯で直線抜け出すのに手間取りながら猛然と追い込み2着、ヴィクトリアマイルでは適距離ではないにもかかわらず果敢な先行策で3着と春のGⅠ戦線を大いに盛り上げた。距離延長なら一気にパフォーマンスを上げる可能性も。
ダノンベルーガ(美浦・堀宣行厩舎、牡4歳)は昨年の3着馬。イクイノックスに0秒2差まで追い上げた末脚は見どころ満点だった。今年のドバイターフ2着を含め、4度の馬券圏内は全て左回りというサウスポー。得意の東京なら、前走の札幌記念4着からの巻き返しも十分にある。
他にも、今年の天皇賞・春を制して史上6頭目の同一年春秋連覇がかかるジャスティンパレス(栗東・杉山晴紀厩舎、牡4歳)、大阪杯勝ち馬ジャックドール(栗東・藤岡健一厩舎、牡5歳)、重賞3勝の古豪ヒシイグアス(美浦・堀宣行厩舎、牡7歳)など実力派が顔をそろえた。
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