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【菊花賞】ガイアフォースは迫力満点で好仕上がり 史上6組目の父子制覇へ

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【菊花賞】ガイアフォースは迫力満点で好仕上がり 史上6組目の父子制覇へ

菊花賞の追い切りが19日、東西トレセンで行われた。栗東では、セントライト記念を制したガイアフォースが坂路単走で躍動。前哨戦から1段階状態を上げていて、父子制覇に向けて視界良好だ。



肌寒い栗東坂路で美しい芦毛をなびかせ、豪快にウッドチップを蹴り上げた。前哨戦のセントライト記念を勝って臨むガイアフォースが、気迫のこもった最終リハ。手綱を取った松山騎手が好感触を伝える。

「先週も良かったけど、もたつくところがあった。それに比べると素軽く、リズム良くいい動き。1段階良くなっているなと感じました」


前半は軸がぶれない安定したフォームで折り合って進む。徐々に加速しながら直線に入ってゴール前で軽く仕掛けられると、好アクションでギアを上げる。躍動感あふれる走りで4ハロン54秒1-12秒1をマークした。杉山晴調教師は「自分からしっかりと動けており、反応も良かった。仕上がったかなと思います」と満点ジャッジを与えた。

国東特別をコースレコード勝ちした勢いを駆って臨んだセントライト記念。重賞初参戦でメンバー最速の上がり3ハロン34秒7をマークし、日本ダービー3着アスクビクターモアとのマッチレースを制した。トレーナーは「菊花賞を見据えて余裕残しの仕上げだったが、理想的な競馬。改めて力があるなと感じました」と振り返る。

キタサンブラックは2015年のセントライト記念を制し、続く菊花賞で初のビッグタイトルをゲット。この舞台で名を上げてスターへの階段を駆け上がった。偉大な父と同じステップで挑む初めての3000メートル。松山騎手が「人間の言うことを聞いてくれて、折り合いがつきやすく、乗りやすい。ガイアフォースならこなしてくれると思います」と力を込めれば、杉山晴調教師は「毛色が違うので見た目は似ていないですが、長く脚を使い、心肺機能が高いところを受け継いでいると思います」とうなずいた。

前哨戦Vからさらに状態を上げて挑むラスト1冠。父譲りの類いまれなスタミナを武器に史上6組目の父子制覇を決める。(増本隆一朗)



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