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阪急杯の追い切りが23日、東西トレセンで行われた。栗東では、前走の京阪杯で重賞2勝目を挙げたエイティーンガールが、CWコース単走で折り合い重視の調整。GI取りに弾みをつけたい始動戦に向けて態勢を整えた。ダイアトニックは坂路を力強く駆け上がり、調教評価は最高の『S』。重賞3勝目へ、好気配をアピールした。
氷点下1度まで冷え込んだ栗東CWコースで、エイティーンガールが熱のこもった走りを披露。2週連続でまたがった秋山真騎手が白い息を弾ませながら語った。
「先週強めにやったので、きょうはやりすぎないように。仕上がりはいいし、状態面は問題ないよ」
CWコースに登場後はなかなかスタートしようとしなかったが、「もともと動かない。いつものことだから」と鞍上。その気になって走り出してからは、なだめながら折り合いをつけて直線へ。馬なりでサッとしまいを伸ばし、4ハロン50秒9-11秒8をマークした。動きを見守った飯田祐調教師は「時計よりも折り合いを重視して、許容範囲内で我慢してくれました。息遣いは先週よりいいですね」と納得の表情を浮かべた。稽古では目立たないタイプで調教評価はBも態勢は整っている。
昨年11月の京阪杯で重賞2勝目を挙げ、GI取りに照準を定める2022年。昨年はシルクロードS(14着)、夕刊フジ賞オーシャンS(15着)と2戦して臨んだ高松宮記念で7着に敗れた。それを踏まえて今年はローテーションを変更した。「(条件は)ベストだとは思っていないが、斤量、競馬場を考えてここを選択した」とトレーナー。重い斤量を背負うハンデ戦、好走実績がない遠征競馬を避け、全6勝中3勝を挙げる阪神での前哨戦で始動することを決断した。
今回は19年のフィリーズR9着以来、2度目となる1400メートルの距離がポイントになるが、この中間は折り合い重視の調整でコントロール面に進境を示している。飯田祐調教師は「冬場だけど毛づやはいいですし、落ち着いてきています」と距離克服に期待を寄せる。
6歳を迎え、おてんばな少女から淑女に成長を遂げたエイティーンガール。3つ目の重賞タイトルを手にし、春の大目標へと歩みを進める。 (増本隆一朗)
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