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【高松宮記念】混戦必至!春のスプリント王決定戦の注目点


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【高松宮記念】混戦必至!春のスプリント王決定戦の注目点

★芝1200メートル戦で連対率100%のレシステンシア 2019年阪神JF以来のGI制覇なるか

レシステンシア(牝5歳、栗東・松下武士厩舎)には、2019年の阪神JF以来となるGI制覇がかかる。同馬はその後GIでの勝利こそないが、国内外のGIに7回出走して2着が5回という成績で、今回は香港スプリント2着以来、約3力月半ぶりの出走となる。レシステンシアは芝1200メートル戦初挑戦となった昨年の高松宮記念2着以降、同距離では4戦1勝、2着3回で連対率100%を記録しているが、久々のGIタイトルを手にすることができるかどうか。同馬には高松宮記念初騎乗となる横山武史騎手が騎乗する予定。なお、レシステンシアが勝てば、2019年の阪神JF以来、勝利間隔「2年3カ月18日」でのGI勝利となり、グレード制が導入された1984年以降、牝馬のGI勝利間隔としては最長となる。

福永祐一騎手はグレナディアガーズに騎乗予定 GI昇格以降単独最多の4勝目なるか

高松宮記念は1996年にGIに昇格したが、GI昇格以降の最多勝ジョッキーは3勝を挙げている藤田伸二元騎手と福永祐一騎手。福永騎手は今年の高松宮記念ではテン乗りとなるグレナディアガーズ(牡4歳、栗東・中内田充正廐舎)に騎乗予定だが、単独トップの高松宮記念4勝目を挙げることができるかどうか。なお、グレナディアガーズは阪神C1着以来約3力月ぶりの出走で、芝1200メートル戦への出走は今回が初めてとなる。


また、グレナディアガーズを管理する中内田充正調教師は、3月22日現在、今年のJRA競走で16勝を挙げ、2位に4勝差をつけてJRA調教師リーディングのトップに立っている。同調教師はグレナディアガーズで制した2020年の朝日杯FSを含むJRA・GI3勝を挙げているが、いずれも2歳戦でのもので、グレナディアガーズ高松宮記念を勝てば自身初のJRA古馬GI制覇となる。

★(有)サンデーレーシングGI完全制覇なるか (有)キャロットファームはJRA・GI出走機会2連勝中

馬主・(有)サンデーレーシングの所有馬は、現在実施されているJRA・GI24レース中23レースを制しており、障害のJ・GI2レースでも勝利を挙げている。同馬主の所有馬は、グレナディアガーズ(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)が今年の高松宮記念に出走予定だが、同レース初勝利を挙げて、史上初となる障害も含むGI26レースの完全制覇を遂げることができるかどうか。

また、(有)キャロットファームの所有馬は昨年の有馬記念エフフォーリア)、ホープフルSキラーアビリティ)とJRA・GIで出走機会2連勝中。同馬主の所有馬は、レシステンシア(牝5歳、栗東・松下武士厩舎)が高松宮記念に出走する予定だが、JRA・GIでの連勝を伸ばすことができるかどうか。Vなら、同馬主は高松宮記念初制覇となる。なお、レシステンシアには横山武史騎手が騎乗予定で、同騎手がJRA重賞で(有)キャロットファーム所有馬に騎乗した際の成績は11戦6勝、2着1回(勝率.545、連対率.636)となっている(※3月22日現在)。

★今回がデビュー以来初の芝1200メートル戦出走 グレナディアガーズサリオス、ロータスランド

今年の高松宮記念登録馬で、これまでに芝1200メートル戦に出走経験がない馬は、GI馬のグレナディアガーズ(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)、サリオス(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎)、京都牝馬Sを制したロータスランド(牝5歳、栗東・辻野泰之厩舎)の3頭。芝1200メートル戦初挑戦で高松宮記念を制した馬は、GIに昇格した1996年以降で4頭を数えるが、今年の該当馬3頭は初のスプリント戦で勝利を挙げることができるかどうか。なお、サリオスはスプリントGI初制覇がかかるハーツクライ産駒で、今回は香港マイル3着以来の出走となる。同馬は前走の香港マイルではレース序盤から逃げる形をとって3着に入っているが、初のスプリント戦となる今回はどのような戦法で挑むだろうか。

★母は2003年の覇者ビリーヴ ジャンダルムが母子制覇に挑戦

ジャンダルム(牡7歳、栗東・池江泰寿厩舎)には、高松宮記念の母子制覇がかかる。同馬の母ビリーヴは現役時代、2002年のスプリンターズS、2003年の高松宮記念と2つのGIを制した。ビリーヴは現役引退後にアメリカで繁殖生活を送り、これまでに6頭の産駒がJRA競走に出走している。ジャンダルムは前走のオーシャンSを制し、2017年のデイリー杯2歳S以来となる重賞勝利を挙げたが、その勢いに乗ってスプリント路線の頂点に君臨することができるかどうか。同馬にはJRA・GI初制覇を目指す荻野極騎手が騎乗する予定。


★父子制覇かかかるロードカナロア産駒は4頭登録 昨年のダノンスマッシュに続く連覇なるか

昨年の高松宮記念は、2013年の高松宮記念優勝馬ロードカナロア産駒のダノンスマッシュが勝ち、同レースがGIに昇格した1996年以降では2組目となる父子制覇を果たした。今年の高松宮記念には、阪急杯を制したダイアトニック(牡7歳、栗東・安田隆行厩舎)、昨年のサマースプリントシリーズチャンピオンのファストフォース(牡6歳、栗東・西村真幸厩舎)、今回がGI初挑戦となるキルロード(セン7歳、美浦・田村康仁厩舎)、レイハリア(牝4歳、美浦・田島俊明厩舎)と4頭のロードカナロア産駒が登録しているが、同産駒は今年も勝利を挙げることができるかどうか。なお、ロードカナロア産駒は今年のJRA重賞で5勝を挙げており、3月22日現在のJRA種牡馬リーディングで1位となっている。

★メイケイエール、レイハリアの2頭が出走予定 26年ぶりの4歳牝馬による勝利なるか

メイケイエール(牝4歳、栗東・武英智厩舎)、レイハリア(牝4歳、美浦・田島俊明厩舎)には、GI昇格初年度の1996年フラワーパーク以来26年ぶりとなる4歳牝馬による高松宮記念制覇がかかる。

メイケイエールは芝1200メートル戦で5戦3勝という成績を挙げており、前走のシルクロードSでは重賞4勝目を挙げている。メイケイエールには前走に続いて池添謙一騎手が騎乗予定で、同騎手には2012年カレンチャン以来の高松宮記念制覇がかかるが、メイケイエールは4度目の挑戦でGI初制覇を遂げることができるかどうか。

また、レイハリアも芝1200メートル戦で5戦3勝という成績を挙げており、前走の京阪杯では最下位の16着に敗れているが、2走前までは雪うさぎ賞→葵S→キーンランドCと芝1200メートル戦で3連勝している。同馬には引き続き亀田温心騎手が騎乗予定だが、連勝中の勢いを取り戻し、勝利を挙げることができるかどうか。

★休養明け初戦の阪急杯で2着に好走 昨年4着のトゥラヴェスーラが今年も参戦

トゥラヴェスーラ(牡7歳、栗東・高橋康之厩舎)は、昨年の高松宮記念では16番人気だったが、上位人気だったGI馬のダノンスマッシュレシステンシアインディチャンプに続く4着に入った。トゥラヴェスーラはその後、京王杯SCが10番人気で2着、約9カ月の休養を挟んで出走した前走の阪急杯では9番人気で2着と、いずれも人気薄で好走している。同馬にはJRA・GI初制覇がかかる鮫島克駿騎手が騎乗する予定だが、昨年以上の走りを見せることができるかどうか。なお、トゥラヴェスーラが勝てば、同馬を管理する高橋康之調教師もJRA・GI初制覇となる。


★JRA騎手リーディング2位に躍進!岩田望来騎手はロータスランドに騎乗予定

デビュー4年目の岩田望来騎手が、JRA・GI初制覇を目指す。同騎手は2019年が32位、2020年が9位、2021年が6位と毎年JRA騎手リーディングでの順位を上げており、今年は36勝を挙げてリーディング2位と過去3年を上回る順位になっている(※3月22日現在)。岩田望来騎手は2月19日の京都牝馬Sロータスランド(牝5歳、栗東・辻野泰之厩舎)に騎乗してJRA重賞初勝利を挙げており、高松宮記念でも同馬とのコンビで参戦する予定だが、JRA重賞初制覇に続いてJRA・GI初制覇をかなえるかどうか。なお、岩田望来騎手のレース当日の年齢は21歳9カ月25日で、2011年にU・リスポリ騎手が樹立したGI昇格以降の高松宮記念最年少優勝記録(22歳6カ月25日)更新がかかる。

また、岩田望来騎手の父・岩田康誠騎手はロードカナロアで2013年の高松宮記念を制しており、同レースがGIに昇格した1996年以降では初の親子制覇がかかる。なお、父の岩田康誠騎手は、今年の高松宮記念ではロードカナロア産駒のダイアトニック(牡7歳、栗東・安田隆行厩舎)に騎乗予定で、9年ぶりの同レース制覇を目指す。

★初制覇を狙う横山典弘騎手 芝短距離GI完全制覇&最年長JRA・GI制覇なるか

2歳戦の阪神JF朝日杯FS、クラシック競走の桜花賞を除くと、現在、芝の短距離(1200~1600メートル)を舞台に争われるJRA・GIは高松宮記念NHKマイルC、ヴィクトリアマイル安田記念スプリンターズSマイルCSの6つ。横山典弘騎手は高松宮記念を除く5レースを制しており、武豊騎手に次ぐ2人目の完全制覇がかかる。また、横山典弘騎手の高松宮記念当日の年齢は54歳1カ月5日で、Vなら、岡部幸雄元騎手が持つJRA・GI最年長優勝記録(53歳11力月27日)を塗り替えることになる。横山典弘騎手はライトオンキュー(牡7歳、栗東・昆貢厩舎)に騎乗予定だが、20回目の挑戦で高松宮記念初制覇を遂げることができるかどうか。なお、ライトオンキューは昨年の高松宮記念で17着に敗れているが、高松宮記念では2020年モズスーパーフレア(前年15着)、2021年ダノンスマッシュ(前年10 着)と目下2年連続で、前年の高松宮記念でフタ桁着順に敗れていた馬が勝利を挙げている。

★JRA・GI初騎乗となる2人のジョッキーに注目 7年目の菊沢一樹騎手&2年目の小沢大仁騎手

 高松宮記念キルロード(セン7歳、美浦・田村康仁厩舎)に騎乗予定の菊沢一樹騎手、ダイメイフジ(牡8歳、栗東・森田直行厩舎)に騎乗予定の小沢大仁騎手は、今回がJRA・GI初騎乗となる。

 今年がデビュー7年目の菊沢騎手は、JRA通算95勝を挙げており(※3月24日現在)、2019年の七夕賞ではミッキースワローに騎乗してJRA重賞初制覇を遂げている。また、今年がデビュー2年目の小沢騎手は、昨年31勝を挙げてJRA賞最多勝利新人騎手を受賞。今年は3月24日現在で9勝を挙げている。JRA・GI初騎乗で勝利を挙げたJRA現役騎手は熊沢重文騎手、江田照男騎手の2人だけだが、菊沢騎手と小沢騎手は初の大舞台でどのような騎乗を見せるだろうか。なお、小沢騎手のレース当日の年齢は「19歳2力月24日」で、Vなら、グレード制が導入された1984年以降では最年少のJRA・GI優勝ジョッキーとなる。





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