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アーリントンCが13日、阪神競馬場で18頭によって争われ、12番人気のイベリスが逃げ切って重賞初制覇を飾った。7番人気2着のカテドラル、11番人気3着のトオヤリトセイトまでが、NHKマイルC(5月5日、東京、GI、芝1600メートル)の優先出走権を獲得。1番人気のフォッサマグナは16着に敗れ、3連単は136万1140円の大波乱となった。
春の陽気に包まれた仁川のターフを、さっそうと駆け抜けた。12番人気の伏兵・イベリスが、鮮やかな逃げ切りで重賞初制覇。一昨年の函館2歳S(カシアス)以来、約1年9カ月ぶりに重賞タイトルを手にした浜中騎手が笑みをこぼした。
「前走は控えていい競馬ができなかったので、行った方が持ち味が生きると思って、その戦法を取りました。いいペースで行けたし、最後までよく頑張ってくれました」
他馬を気にする面を見せた前走の教訓を生かした。迷うことなく先手を主張し、リズム良くマイペースを刻むと直線で二枚腰を発揮。後続の猛追をクビ差しのいで、アタマ差4着で桜花賞の出走権を逃したフィリーズRの無念を晴らし、NHKマイルCの切符をつかみ取った。
兄姉3頭を管理する角田調教師にとっても、ゆかりの血統でタイトル奪取。半姉のベルカント(父サクラバクシンオー)は、アイビスSD連覇など1400メートル以下で重賞を5勝したが、父がロードカナロアに替わってマイルも克服した。GI舞台に向けて鞍上が「同じ距離をこなしてくれたし、気分よく道中で運べれば楽しみはあります」と言えば、指揮官は「これからもっと大きくなってくると思います」とさらなる成長に期待を寄せる。
目指すは3歳マイル王の座。府中の長い直線でも、そのスピードを存分に見せつける。(斉藤弘樹)
イベリス 父ロードカナロア、母セレブラール、母の父ボストンハーバー。鹿毛の牝3歳。栗東・角田晃一厩舎所属。北海道新ひだか町・土居牧場の生産馬。馬主は前田幸治氏。戦績6戦3勝。獲得賞金6426万7000円。重賞初勝利。アーリントンCは角田晃一調教師が初勝利、浜中俊騎手は2014年ミッキーアイルに次いで2勝目。馬名は「花名。花言葉『初恋の思い出』」。
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