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【東西現場記者走る】カテドラル、東京なら一発ある!

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【東西現場記者走る】カテドラル、東京なら一発ある!

 令和最初のGI・NHKマイルカップは、東京サンスポの板津雄志記者(39)が『東西現場記者走る』を担当する。初日は栗東トレセンで、カテドラル池添学調教師を直撃。前走のアーリントンCでは、先行から差しへ脚質を変えて2着になっており、直線が長い東京で威力はさらに増しそうだ。

 ゴールデンでも何でもない過酷な1週間が始まった。馬券の調子が上がらない現状だが、5月1日に平成から令和へ時代が移る。元号が変われば運気も変わらないだろうか!? 神頼み、いや令和頼み!? さらに天皇賞・春を勝ったフィエールマンのジャージーを着たりと、いろいろなものにすがりつつ、バラ色の結末になることを夢みたい。

 さて本題だが、衝撃的なレースレコードで桜花賞を制したグランアレグリアは強い。だが、いきなり白旗を挙げるわけにはいかず、初日は栗東トレセンに潜入してカテドラル陣営にアタックを試みた。

 前走、アーリントンCは出遅れて最後方になりながら、上がり3ハロン33秒3の切れ味を披露して、逃げ切ったイベリスにクビ差まで迫る2着。マイルへの距離短縮がプラスに働いたのだろうが“切れる”イメージがなかっただけに驚いた。

 その旨を池添学調教師に伝えると、さらりとコメントが返ってきた。

 「もともと瞬発力があるところは調教で見せていたんですよ。ただ競馬で我慢できているようで、(実際は力んで)消耗していたから。出遅れてポツンと1頭になったのがかえってよかったのでしょう」

 直線は前が壁になって追い出しを待たされ、鞍上の手が動いたのはラスト250メートルから。前有利の流れの中、ラストで差を詰めた脚には目を見張った。師も「乗っていたシュタルケ騎手も『すごい脚』と興奮気味に引き揚げてきたし、追ってからスピードに乗るまでが早いことが分かりましたね」と確かな手応えをつかんだ。

 今年に入って480キロ台まで馬体が増え、胴詰まりで筋肉質の体形に変わってきた。まさにマイラーっぽくシフトしてきた感じ。中2週だけにテンション面が気になるが、「ゲート裏までパシファイアーとリップチェーンをつけた」前走で効果が見られたのは収穫といえる。

 「今回はGIだし、極端な競馬で通用するほど甘くない。もともとスタートはいい馬。五分に出てじっとしていければ」とトレーナー。リスクを恐れず、攻めの競馬で挑むつもり。中団でうまく折り合えるようなら、一発がある気がしてきた。 (板津雄志)



NHKマイルCの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載



★現場記者走るとは

 2014年の春に始まったGI限定の連載企画。東西サンスポの精鋭記者がトレセンで1週間の密着取材を行い、勝ち馬に迫る。結論を出すのはレース当日の日曜付の紙面。

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